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減損との関係――なぜ繰延税金資産が取り崩されるのか

前回は、財務会計と税務会計のズレを調整する仕組みとして「税効果会計」をご紹介しました。今回はその続編として、企業会計の大きなテーマのひとつ 「減損会計」 と税効果会計との関係について解説します。ニュースでも「減損損失を計上」という言葉を耳に...
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財務と税務は同じじゃない?「税効果会計」をやさしく解説

最近ニュースで「法人税収がバブル期以来の高水準」という見出しを見た方も多いのではないでしょうか。企業が稼いだ利益に税金がかかるのは当然ですが、実は「会計上の利益」と「税務上の利益」は必ずしも一致していません。この違いを調整する仕組みが「税効...
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減損会計 ― 持っている資産が思ったほど価値を生まないとき

これまで「為替差損益」「金利」「投資有価証券評価」と、会計に出てくるキーワードを見てきました。シリーズの最後は「減損(げんそん)会計」です。言葉だけ聞くと難しそうですが、簡単にいえば「企業が持っている資産の価値を見直して、下がった分を損失と...
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投資有価証券の評価 ― 株価の上げ下げが決算にどう表れる?

企業は本業の事業だけでなく、株式や債券などの「投資有価証券」を持っていることがあります。特に日本企業は昔から「持ち合い株」と呼ばれる形で、取引先の株を保有する慣習がありました。では、こうした投資有価証券は決算書にどう反映されるのでしょうか?...
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金利と企業の損益 ― お金を借りる・貸すで生まれる数字の意味

前回は「為替差損益」について取り上げました。今回は、企業の財務に大きな影響を与えるもう一つの要素「金利」です。普段の生活でも住宅ローンやカードローンなどで「金利」という言葉はなじみ深いですよね。企業会計における金利の動きも、基本は同じ仕組み...
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「為替差損益」ってなに?円安・円高で企業の利益はどう変わる?

企業の決算書には、日常生活ではあまり耳慣れない言葉が並びます。その一つが「為替差損益(かわせさそんえき)」。難しそうに見えますが、実は私たちが海外旅行で両替をするときの「得した・損した」と同じ仕組みです。今回は、企業の決算にどんなふうに表れ...
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投資家が見るべき減損情報:決算発表から何を読み取るか

ここまでのシリーズでは、減損処理の基本、日本基準とIFRSの違い、のれんとの関係、金利との関係について解説してきました。最終回となる今回は、投資家や一般読者が「減損情報をどう見ればいいのか」という視点でまとめます。「減損=悪いニュース」とい...
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金利と減損の関係:なぜ金利上昇は企業の資産価値を揺さぶるのか

これまでのシリーズでは、減損処理の基本、日本基準とIFRSの違い、そして「のれん」と減損の関係について見てきました。今回はもう一つ重要なポイント、「金利と減損の関係」に焦点を当てます。「金利が上がると減損リスクが高まる」という言葉を耳にした...
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のれんと減損処理:企業買収の代償をどう評価するか

これまでの記事で、減損処理の基本的な仕組みと、日本基準とIFRSの違いについて解説してきました。今回は、減損処理の中でも特に注目を集める「のれん」について掘り下げます。「のれん」とは一体何なのか? なぜ減損と関係が深いのか?そして近年、日本...
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減損処理のルールは国によって違う?日本基準とIFRSの比較

前回の記事では、減損処理とは何か、なぜ必要なのかを解説しました。資産が思ったほど収益を生まなくなったときに、帳簿上の価値を減らす会計処理——それが減損処理でした。ところが、この「減損をするかどうか」の判定方法は、日本と国際会計基準(IFRS...