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臨時決算と連結分配規制──「連結で稼いでいるのに配れない」制度のゆがみ

上場企業の株主還元をめぐる議論は、近年ますます熱を帯びています。配当性向の引き上げや自社株買いの拡大は、日本株市場全体の評価を左右する重要なテーマです。そうした中で注目されたのが、アシックスが中間配当を実施するにあたり「臨時決算」を行ったと...
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企業の自社株買い10兆円時代が示す、日本株市場の構造変化

2025年の日本株市場では、日経平均株価が史上最高値を更新する局面が続きました。その背後で、これまで以上に存在感を高めているのが企業による自社株買いです。東京証券取引所の投資部門別売買動向によれば、2025年に事業法人は10兆円を超える株式...
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株主総会のあり方はどう変わるのか――会社法見直しが示す企業統治の転換点

日本企業の株主総会のあり方をめぐり、会社法の見直しに向けた議論が本格化しています。背景にあるのは、株主との建設的な対話を通じて企業価値を高めたいという要請と、形式的な総会運営に多くのコストと時間が費やされている現状への問題意識です。今回の会...
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2026年、TOBルールはこう変わる 金融商品取引法改正が企業と投資家に与える影響

2026年は、企業活動や資本市場のルールが静かに、しかし確実に変わる年になります。その中でも注目されているのが、金融商品取引法の改正によるTOB(株式公開買い付け)ルールの見直しです。これまで実務上の基準となってきた「3分の1超」という水準...
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有価証券報告書への一本化で何が変わるのか― 事業報告廃止が企業実務と株主総会にもたらす影響 ―

上場企業の決算開示を巡り、大きな制度変更が検討されています。法務省と金融庁は、会社法に基づく「事業報告」と金融商品取引法に基づく「有価証券報告書」を、有価証券報告書へ一本化することを企業が選択できるようにする方針を示しました。決算期後の短期...
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会計データでCO2を算定する時代――経理・税務から始まる脱炭素経営

脱炭素経営という言葉は、もはや製造業やエネルギー企業だけの話ではなくなっています。近年は、取引先からの要請や金融機関の評価、さらには将来の制度対応を見据えて、中小企業でもCO2排出量の把握が求められる場面が増えてきました。こうした中、日本経...
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株の大量保有報告書はなぜ厳罰化されるのか――70倍の課徴金が示す市場ルールの転換

金融庁が、株式の「大量保有報告書」に虚偽があった場合の課徴金を大幅に引き上げる方針を示しました。これまで数十万円程度にとどまっていた課徴金を、数千万円規模へと引き上げる内容で、現行水準の約70倍に相当します。一見すると専門的で縁遠い制度改正...
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財務監査が映し出す「関税リスク」──KAM急増が示す企業評価の変化

企業の財務諸表は、過去の実績を示すだけでなく、将来の経営環境をどう見積もっているかを映し出す鏡でもあります。近年、その読み解きにおいて重要性を増しているのが、監査報告書に記載される「監査上の主要な検討事項(KAM)」です。2025年3月期の...
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投資促進減税の新制度が始動へ 全業種対象の7%税額控除と即時償却が持つ意味

政府・与党は2026年度税制改正において、企業の設備投資を強力に後押しする新たな減税制度を導入する方針を固めました。投資額の7%を法人税額から直接差し引ける税額控除、あるいは投資額を初年度に全額損金算入できる即時償却のいずれかを選べる仕組み...
FP

自社株を通じて成長を共有する仕組みが企業を強くする(KKRの提唱する「オーナーシップ」モデルが日本にもたらす示唆)

企業改革が進むなかで、日本の収益性や生産性の改善が明確に見え始めています。問われるのは、改革によって生まれる価値を「誰がどのように受け取るのか」という点です。米国では株価上昇の恩恵が一部の層に偏り、格差拡大の要因となりました。一方で、日本に...