人生100年時代

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「貯蓄から投資へ」――倍増する個人マネーと日本の意識変化

■ 現金主義の国に変化の兆し長く「貯蓄大国」と呼ばれてきた日本。しかし今、その構図が静かに、そして確実に変わり始めています。日本経済新聞が約1900人を対象に実施したアンケートによると、毎月の新規投資額の中央値は10万円台。特に20~40代...
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第3回 老後の住まい戦略 ― 住み替え、リフォーム、売却の判断基準― 定年後に慌てない「住宅資産の出口戦略」

■ 「このまま住み続けられるのか?」という現実的な問い住宅ローンを完済し、「これで安心」と思った瞬間から、次の課題が始まります。それは――“老後、家にどう住み続けるか”という現実的な問いです。国土交通省の調査によると、60代以上のマンション...
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第2回 “買って終わり”ではない!住宅にかかる固定費のすべて― 固定資産税・保険料・管理費をどうライフプランに組み込むか

■ 見落とされがちな「住宅のランニングコスト」マンションを購入した人の多くが、「住宅費=ローン返済」と考えがちです。しかし実際には、住宅取得後にも継続的に支払うコストがいくつもあります。代表的なのが次の5つです。1️⃣ 管理費2️⃣ 修繕積...
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マンション購入の落とし穴:「長期修繕計画」を知らないまま契約していませんか?

■ 購入時に見落とされがちな「長期修繕計画」マンションを購入した多くの人が、実は「長期修繕計画」を確認していません。国土交通省のマンション総合調査によると、購入時に長期修繕計画を「確認していない」と答えた人は約4割。さらに「知らない」と回答...
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取り崩し投資の新戦略③(最終回)キャッシュフロー設計の実践 ― 四半期分配型と再現性のある投資

◾️「取り崩す」から「息づかせる」へこれまでの2回で、「取り崩しは悪ではない」「長持ちさせるための取り崩し率」という考え方を整理してきました。最終回では、いよいよ実践編。「毎月、いくら分配金を受け取り、どう生活に組み込むか」という“キャッシ...
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取り崩し投資の新戦略②「資産を長持ちさせる取り崩し率」――4%ルールを超えて考える日本型の設計

◾️「長生きリスク」とは、“お金が続かないリスク”のこと人生100年時代。多くの方が、60歳前後で一度「この先、資産は何年もつのだろう?」と考えます。たとえば、65歳で退職金を受け取り、年金とあわせて老後生活を始めるとします。貯蓄・投資の総...
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取り崩し投資の新戦略①「取り崩すことは悪ではない」――毎月分配型の功罪と進化

◾️“取り崩す”ことに罪悪感を感じていませんか?投資をしている方の多くは、「なるべく減らさない」「元本を守る」という考え方を大切にしてきたと思います。確かに、それは大切な姿勢です。しかし、人生100年時代。資産を「守る」だけでなく、「生かす...
人生100年時代

「静かな退職」と人生100年時代― 働き方を変えれば、生き方が変わる

最近、「静かな退職(Quiet Quitting)」という言葉を耳にするようになりました。会社を辞めるわけではないけれど、残業をやめ、与えられた仕事を淡々とこなして帰る。“自分の人生を仕事に奪われない”という静かな意思表示です。少し前までな...
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社債市場の未来と日本経済―― “貯蓄から投資へ”の次に来るもの

この20年、日本の経済政策の合言葉は「貯蓄から投資へ」でした。しかし、その実態は“投資=株式・投信”という偏りが強く、資本市場の一部しか育っていません。次のステージに必要なのは、“投資から循環へ”――お金が社会を動かす仕組みの確立です。その...
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社債×ESG投資―― サステナブル金融が拓く新しい企業価値の形

「投資で社会を変える」――そんな言葉が、もはやスローガンではなく現実のものとなりつつあります。気候変動、エネルギー転換、ダイバーシティ、地域共生…。いま世界の資本市場では、企業が“社会的責任を果たす力”をどう資金に変えるかが問われています。...