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政策

年金インデクセーションの「機能不全」が残した課題

2004年改革によって、日本の公的年金制度は「人口構成の変化を自動的に調整に反映させる」方向へ大きく転換しました。賦課方式を基盤としたうえで、賃金・物価・人口のインデクセーション(調整)を組み合わせた多層的な仕組みは、制度全体の持続性を高め...
FP

会社員こそ「自分で税金を申告する」時代へ 年末調整の役割と限界を改めて考える

日本では、多くの会社員が1年の所得税を勤務先の年末調整で完結しています。会社が従業員の税金を調整し、控除の計算から納付・還付まで一括して処理するため、会社員はほとんど手続きを意識せずに済んでいるのが現状です。しかし、国際比較やプライバシー保...
FP

働き方改革の現在地 量から質へ、働き方はどこまで変わったのか

2019年に働き方改革関連法が施行されてから、企業や働く人たちを取り巻く環境は大きく変わりつつあります。少子高齢化による労働力不足、働き手の価値観の多様化、長時間労働を背景にした過労死問題など、従来の「昭和型の働き方」が抱えていた課題が顕在...
税理士

小さくても勝てる中小企業へ― 崩れるピラミッド構造と「脱・下請け」の条件 ―

日本の産業構造は長く“大企業を頂点とするピラミッド型”で成り立ってきました。部品製造や加工を担う中小企業が土台を支え、大企業の要求に応じて価格や納期が決まる構造です。しかし、2025年現在、このピラミッドは急速に揺らぎ始めています。金利上昇...
政策

「マイナ保険証」12月2日から利用原則化 重複投薬防止へ一歩進む医療DX

2025年12月2日より、マイナンバーカードを健康保険証として利用する「マイナ保険証」が原則化されます。従来の紙やプラスチックの保険証は12月1日に有効期限を迎えますが、厚生労働省は2026年3月末まで暫定的な利用を認めています。今回の原則...
政策

減税ポピュリズムの未来

近年、先進国を中心に「減税」を軸としたポピュリズム的政策が広がりつつあります。家賃の凍結、保育の無償化、市営スーパーマーケットの創設など、耳触りの良い政策が若い世代を中心に強い支持を集めています。日本でも2025年の参院選を機に、減税や社会...
政策

社会保障改革は「民主社会を守る基盤」 持続可能な制度の条件と、これからの改革の方向性

日本の社会保障制度は、医療・介護・年金を通じて国民の生活を支え続けてきました。しかし急速な少子高齢化により、制度の持続可能性への不安がかつてなく高まっています。特に「現役世代の負担増」ばかりが注目され、社会保障が本来持つ役割や価値が見失われ...
FP

こころの不調がもたらす経済損失と、社会ができる支え方

こころの不調が社会と経済に与える影響は、近年ますます大きくなっています。うつ病などの気分障害はもはや一部の人だけの問題ではなく、誰にでも起こりうる身近な課題となりました。企業では、生産性の低下や欠勤につながり、社会全体ではGDPの1%を超え...
政策

防衛費2%と「新技術立国」 科学技術・安全保障・成長投資の交差点

2025年度補正予算では、防衛費と成長投資が大きく取り上げられました。防衛関連費は補正で1兆円超を積み増し、科学技術政策は「安全保障との連携」を明確に打ち出しています。本記事では、大型補正のもう一つの側面として、防衛費GDP比2%達成の“算...
政策

財政の持続可能性と市場の視線 大型補正で何が変わるのか

2025年度補正予算(総額18兆3034億円)は、物価高対策や成長投資などを含む大型の内容となりました。しかしその一方で、市場からは「財政の信認」を問う声が強まっています。今回の記事では、大型補正が財政・市場に与える影響を中心に、次の2つの...