パソコンの使い心地は、本体そのものより “周辺機器” で大きく変わります。
特に在宅勤務・勉強・副業・事務作業では、
- モニターの大きさ
- キーボードの打鍵感
- マウスの握りやすさ
- USB-Cハブやドッキングステーションの有無
これらが毎日の作業効率や疲れやすさに直結します。
この記事では、初めて周辺機器を選ぶ人でも失敗しないように、用途別の最適な周辺機器の選び方をわかりやすく整理します。
1. モニターの選び方:最も効果が大きい投資
大画面モニターは「作業効率を30〜50%上げる」と言われるほど影響が大きい周辺機器です。
■ 基本の選び方
- サイズ:24〜27インチが最適
- 解像度:フルHDより“WQHD(2560×1440)”がおすすめ
- パネル:IPSパネルが最も見やすい
- 高さ調整(スタンド機能):必須
■ 在宅勤務で最も多い組み合わせ
- ノートPC + 27インチ外付けモニター
→ 画面領域が増え、資料作成・会議・Excelが圧倒的に快適。
■ 動画編集や写真編集向け
- 27インチ
- 解像度 4K
- 広色域(sRGB・DCI-P3対応)
■ 予算目安
- 一般作業:2〜3万円
- クリエイティブ:4〜8万円
2. キーボードの選び方:長時間作業なら軽快さを重視
■ 大きく分けて2種類
- メンブレン方式(一般的なキーボード):静かで安い
- メカニカル式(打鍵感がしっかり):疲れにくく長持ち
■ 初心者におすすめのタイプ
- キーピッチ(キーの間隔)が 19mm 以上
- 押しやすいストローク
- 角度調整できるもの
- テンキーなし(省スペース)またはテンキーあり(経理・数字多用)
■ ノートPC+外付けキーボードは必須級
- 目線が上がり姿勢が良くなる
- ノートのキーボードより指に優しい
- USB・Bluetoothのどちらでも可
3. マウスの選び方:手のサイズと持ち方が重要
■ 3つの持ち方
- かぶせ持ち:手全体で包む → 中型〜大型マウス
- つかみ持ち:指+手のひら → 中型マウス
- つまみ持ち:指のみ → 小型マウス
■ 選び方のポイント
- 手の大きさに合ったサイズを選ぶ
- Bluetooth接続が便利
- 静音クリックが家庭・職場で使いやすい
■ 在宅勤務向け
- ロジクール(Logitech)やエレコムの静音モデルが人気
- トラックボールも肩こり軽減に有効
4. USB-Cハブ・ドッキングステーション
ノートPCのUSB-Cポートは数が限られています。
特にMacBookや薄型Windowsは、ハブがあると便利です。
■ ハブの基本機能
- USB-A(従来端子)
- HDMI(外部モニター出力)
- SDカードスロット
- USB-C給電(PD対応)
■ おすすめ構成
- 4K出力対応のUSB-Cハブ
- ノートPC充電対応(PD100W〜)
- 机の配線整理ができる“ドッキングステーション”も便利
■ 注意点
- 安価な製品は発熱しやすい
- MacBookのM1/M2世代は“外部モニター1枚制限”がある(Proは制限なし)
5. 外付けSSD/HDD:容量不足を簡単に解決
■ SSDが圧倒的に速くおすすめ
- 写真・動画・資料の保存に最適
- USB-C接続で高速
- 1TBが1万円台
■ HDDは以下の場合のみ
- 大容量(4TB以上)のバックアップ用
- コスパを重視したい場合
6. Webカメラ・マイク・スピーカー
デスクトップPCやモニターを使う場合、内蔵されていないことがあります。
■ Webカメラ
- 解像度1080p(フルHD)以上
- オートフォーカスがあると見やすい
■ マイク
- ノイズキャンセリング対応
- 会議が多い人は“単一指向性”や“集音マイク”が快適
■ スピーカー
- デスクトップ向けは2〜5千円台で十分
- 音楽鑑賞は外付けスピーカーやヘッドホンが有効
7. モニターアーム・ノートPCスタンド
作業姿勢が劇的に良くなり、疲労が軽減します。
■ モニターアーム
- 画面を目線の高さに調整できる
- 机のスペースが増える
- 姿勢が改善され肩こりが減る
■ ノートPCスタンド
- タイピング姿勢が改善
- 排熱効果が向上
8. 予算別:揃えておきたい周辺機器セット
■ 1万円以内
- 外付けマウス
- キーボード
- ノートPCスタンド
■ 2〜3万円
- 24〜27インチモニター
- マウス
- キーボード
■ 5万円〜
- 4Kモニター
- モニターアーム
- 高品質キーボード
- トラックボールマウス
- USB-Cドッキングステーション
必要なものから順に整えるだけで十分です。
終章:周辺機器は“費用対効果が最も高い”投資
パソコン本体よりも、周辺機器が作業の快適さを大きく左右 します。
- モニターを1台置くだけで作業効率が大幅アップ
- 外付けキーボード・マウスで姿勢改善
- ハブや外付けSSDで拡張性向上
- モニターアームで疲れにくい環境に
小さな投資で、使い心地は大きく変わります。
在宅勤務・副業・学習・写真編集など、どんな用途でも“周辺機器の整備”が満足度を高める鍵です。
出典
・主要メーカー(Logitech/Apple/Dell/HP/BenQ/LG)の製品仕様
・在宅勤務推奨環境ガイドライン
・PC周辺機器レビュー・比較データ
という事で、今回は以上とさせていただきます。
次回以降も、よろしくお願いします。
