パソコンは仕事や学習、クリエイティブ作業、オンライン会議など、生活のあらゆる場面で欠かせない道具になっています。しかし、種類が多すぎて「結局どれを買えばいいのか分からない」という声も少なくありません。
値段は安いものなら5万円台、高いものでは30万円以上と幅が広く、機種ごとに性能も用途も異なります。
そこでこの記事では、パソコン選びの第一歩として、“用途別にどのレベルを選べば失敗しないか” をわかりやすく整理します。
1. パソコン選びの最重要ポイントは「用途」
パソコンの性能・価格を決める最大の要素は、どの用途で使うかです。
大きく以下の4つに分かれます。
2. 文書作成・メール・ネット検索レベル
(難易度★・最も軽い作業)
必要性能は高くありません。
以下を満たせば快適に使えます。
- CPU:Intel Core i3/Ryzen 3/Apple M1以上
- メモリ:8GB
- ストレージ:SSD 256GB
価格帯:5〜12万円
学生・一般事務・在宅作業の多くはこの範囲で十分です。
3. オンライン会議・在宅勤務
(難易度★★)
オンライン会議は意外とパソコンに負荷がかかります。
カメラ・マイク・スピーカーなども重要になるため、下記スペックが目安です。
- CPU:Core i5/Ryzen 5/Apple M1以上
- メモリ:16GB
- SSD:256〜512GB
- カメラ:フルHD(1080p)
- マイク:ノイズキャンセリング性能があると快適
価格帯:10〜18万円
ZoomやTeamsをよく使う人は“メモリ16GB”が快適さの決め手になります。
4. 写真編集・動画編集
(難易度★★★)
写真編集はCPU性能が重要、動画編集はCPU+GPU(グラフィック性能)が鍵になります。
- CPU:Core i7/Ryzen 7/Apple M1 Pro以上
- メモリ:16〜32GB
- SSD:512GB以上
- GPU:NVIDIA RTXシリーズ or Appleシリコンの上位モデル(M1 Pro〜)
価格帯:15〜30万円
YouTubeを始めたい人、写真や動画を扱う仕事の人はこのレンジが安全です。
5. ゲーム・3D用途
(難易度★★★★)
3DゲームやCAD・3D制作は最も性能が必要です。
- CPU:Core i5以上
- メモリ:16〜32GB
- GPU:NVIDIA GeForce RTX 3060〜4080
- SSD:1TB以上推奨
- 冷却性能の高いモデルが必須
価格帯:15〜35万円
ゲーミングPCやクリエイター向けPCが対象になります。
6. ノートかデスクトップかの選び方(簡易まとめ)
※本編は第4回で詳しく解説
- 持ち運びが必要 → ノートPC
- 性能とコスパ重視 → デスクトップPC
- リビングで家族共用 → ノートPCが便利
7. 初心者が最初に選ぶべき安全ライン
迷った場合は、以下で失敗しません。
- CPU:Core i5/Ryzen 5/Apple M2
- メモリ:16GB
- SSD:512GB
- 価格帯:12〜18万円前後
「在宅勤務+趣味の写真動画編集」まで対応できるバランス構成です。
結論
パソコン選びで最も大切なのは、「何をしたいか」を最初に明確にしておくことです。
用途が決まれば、必要な性能・予算・OSの種類・持ち運びの必要性が自然と決まってきます。
まずは用途を分類し、その用途に合った性能を選ぶことで、買いすぎ・買わなすぎの失敗を防ぐことができます。次回は、もっとも迷うポイントである 「WindowsかMacか?」 の違いを分かりやすく解説します。
出典
メーカー各社(Apple, Lenovo, HP, Dell, ASUS 等)の公表スペック
オンライン会議ソフト(Zoom/Teams)推奨環境
各種レビュー・比較検証資料
という事で、今回は以上とさせていただきます。
次回以降も、よろしくお願いします。
