【アクティブETF入門・番外編⑨】アクティブETF×「日本の個人金融資産2000兆円」時代の投資戦略

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日本の個人金融資産がついに 2000兆円 の大台に到達しました。
高齢化に伴う資産の移転、投資環境の改善、新NISAの普及。
こうした変化の中で、個人マネーが「投資」に向かいやすい環境が整いつつあります。

この巨大資金を背景に、アクティブETF市場は今後どのように成長するのでしょうか。
本記事では、2000兆円時代の“マクロ環境”とアクティブETFの実践的な活用法を整理します。

1. 2000兆円の内訳:実は“投資余力”が非常に大きい

日本の個人金融資産の内訳は以下の通りです。

  • 現金・預金 約1100兆円
  • 保険など 約500兆円
  • 株式・投信 約250兆円

半分以上が現金 で寝ています。
新NISAにより、ここから投資に向かうマネーが増えると考えられています。


2. なぜアクティブETFが注目されるのか?

● 理由①:投信・ETFが“主役”の時代に入った

銀行・証券が新NISA向けの商品強化 →
アクティブETFもラインナップに入りやすい。

● 理由②:個人投資家が“テーマ性”を求め始めた

特に20〜40代の投資家は、

  • AI
  • 半導体
  • インフラ
  • ヘルスケア
    への関心が高い。

● 理由③:SBI・アライアンスバーンスタインの参入

販売チャネルの広さから、普及ペースが加速する可能性。


3. 巨大マネーが「本当に向かう」のはどこか?

短期ではなく、中長期で流れが向かう領域 を予測することが重要です。

■ 伸びる可能性が高い領域

  • AI・半導体
  • 日本株のガバナンス改善テーマ
  • 高配当株
  • 宇宙・防衛
  • 医療・創薬
  • デジタルインフラ

これらは構造的な成長トレンドであり、個別株よりETF向きです。


4. 2000兆円時代のアクティブETF戦略(実践編)

● 戦略①:高齢層(50〜70代)は“高配当×低リスクテーマ”

  • 高配当ETF
  • ディフェンシブ株(生活必需品・医療)
    → 配当+値上がりを狙う

● 戦略②:現役世代(20〜50代)は“成長テーマ×長期保有”

  • AI・半導体
  • 宇宙・インフラ
  • 新興国成長ETF

● 戦略③:資産が大きい人は“複数テーマを組み合わせる”

(AI×ヘルスケア×高配当など)


5. 実際の配分モデル(例)

■ 安定型

  • インデックス:80%
  • アクティブETF:20%

■ 成長型

  • インデックス:60%
  • アクティブETF:40%

■ 積極型

  • インデックス:50%
  • アクティブETF:50%

いずれも“インデックスが土台”である点が重要です。


結論

2000兆円時代は、個人マネーが「投信・ETF市場」に本格的に流入する転換点となります。
アクティブETFはその中でも、テーマを軸にした“長期成長取り込みツール”として強い存在感を発揮します。

巨大マネーの流れを読みながら、バランスよくアクティブETFを組み合わせることが、今後の資産形成において非常に有効です。


出典

・日本銀行「資金循環統計」
・ETF市場資料

という事で、今回は以上とさせていただきます。

次回以降も、よろしくお願いします。

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