iDeCoやつみたてNISAを活用している人にとって、アクティブETFは「老後資産の補強」に向いた商品です。
とくに、以下のような場面で力を発揮します。
- インデックスだけだと物足りない
- 老後までにもう少しリターンを増やしたい
- 複数テーマを長期で持ちたい
この記事では、老後資産づくりにおいてアクティブETFを“どう位置づけるべきか”を解説します。
1. 老後資産づくりの基本は「コア×サテライト」
老後資産では、インデックスが“コア(中心)”、アクティブETFは“サテライト(補強)”になります。
● コア(安定)
- オルカン
- S&P500
- バランス型投信
- 債券インデックス
● サテライト(リターン強化)
- AI・半導体
- 日本株成長
- 高配当
- 新興国テーマ
サテライト部分にアクティブETFを加えると、メリハリの効いた長期運用になります。
2. iDeCoはアクティブよりインデックス中心が合理的
iDeCoは途中売却が難しいため、アクティブ比率を高くすると、
- 下落時の動きにくさ
- テーマ寿命の問題
- コスト
が重くなります。
■ 推奨構成
- インデックス:80〜90%
- アクティブ(投信 or ETF):10〜20%
アクティブETFはiDeCoよりNISAの方が適性が高いです。
3. つみたてNISA(新NISAのつみたて枠)は“完全にインデックス専用”
ここにアクティブETFは使えません。
無理にアクティブを入れようとすると全体のバランスが崩れます。
4. 老後資産にアクティブETFを使う“実践配分”
① 20〜40代
- 成長テーマを20〜30%で持つ
- リスク許容度が高い時期に積極投資ができる
② 40〜50代
- アクティブ20%前後に縮小
- 高配当テーマの比率を増やす
③ 60代
- 成長テーマ:10〜15%
- 高配当テーマ:20%前後
- 株式インデックス:60%
→ 安定性重視にシフト
結論
老後資産づくりにアクティブETFは非常に有効ですが、
- “土台はインデックス”
- “アクティブは補強”
- “年代で比率を調整”
という3原則を守ることで、長期的に安定しながらリターンを伸ばすことができます。
出典
・iDeCo公式資料
・つみたてNISA制度説明
・ETF市場データ
という事で、今回は以上とさせていただきます。
次回以降も、よろしくお願いします。
