【アクティブETF入門・番外編⑤】アクティブETF×老後資産(iDeCo・つみたてNISA)

FP
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iDeCoやつみたてNISAを活用している人にとって、アクティブETFは「老後資産の補強」に向いた商品です。
とくに、以下のような場面で力を発揮します。

  • インデックスだけだと物足りない
  • 老後までにもう少しリターンを増やしたい
  • 複数テーマを長期で持ちたい

この記事では、老後資産づくりにおいてアクティブETFを“どう位置づけるべきか”を解説します。

1. 老後資産づくりの基本は「コア×サテライト」

老後資産では、インデックスが“コア(中心)”、アクティブETFは“サテライト(補強)”になります。

● コア(安定)

  • オルカン
  • S&P500
  • バランス型投信
  • 債券インデックス

● サテライト(リターン強化)

  • AI・半導体
  • 日本株成長
  • 高配当
  • 新興国テーマ

サテライト部分にアクティブETFを加えると、メリハリの効いた長期運用になります。


2. iDeCoはアクティブよりインデックス中心が合理的

iDeCoは途中売却が難しいため、アクティブ比率を高くすると、

  • 下落時の動きにくさ
  • テーマ寿命の問題
  • コスト

が重くなります。

■ 推奨構成

  • インデックス:80〜90%
  • アクティブ(投信 or ETF):10〜20%

アクティブETFはiDeCoよりNISAの方が適性が高いです。


3. つみたてNISA(新NISAのつみたて枠)は“完全にインデックス専用”

ここにアクティブETFは使えません。
無理にアクティブを入れようとすると全体のバランスが崩れます。


4. 老後資産にアクティブETFを使う“実践配分”

① 20〜40代

  • 成長テーマを20〜30%で持つ
  • リスク許容度が高い時期に積極投資ができる

② 40〜50代

  • アクティブ20%前後に縮小
  • 高配当テーマの比率を増やす

③ 60代

  • 成長テーマ:10〜15%
  • 高配当テーマ:20%前後
  • 株式インデックス:60%
    → 安定性重視にシフト

結論

老後資産づくりにアクティブETFは非常に有効ですが、

  • “土台はインデックス”
  • “アクティブは補強”
  • “年代で比率を調整”
    という3原則を守ることで、長期的に安定しながらリターンを伸ばすことができます。

出典

・iDeCo公式資料
・つみたてNISA制度説明
・ETF市場データ

という事で、今回は以上とさせていただきます。

次回以降も、よろしくお願いします。

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