【アクティブETF入門】第16回 アクティブETFの“落とし穴”総整理(失敗事例)

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アクティブETFは強力な投資ツールですが、誤った使い方をすると大きな損失や機会損失につながります。
本記事では、アクティブETFで起こりがちな“失敗例”を整理し、それを避けるための実践ポイントを解説します。

1. 落とし穴①:テーマの“旬”だけで飛びつく

AI、半導体、脱炭素などのテーマは注目されやすいため、

  • 人気 → 購入 → その直後に失速
    というパターンが起こりやすいです。

特に短期ブームに乗るだけの投資は、アクティブETFの本質を活かせません。


2. 落とし穴②:1テーマ集中でリスクが肥大化

アクティブETFはテーマに集中するため、1本だけに偏ると

  • 値動きが大きい
  • 下落時にメンタル維持が難しい
  • 分散が効かない

という状態になります。

最低でも2〜3テーマに分散することが必須です。


3. 落とし穴③:インデックスより“高コスト”を理解していない

アクティブETFの信託報酬は0.5〜1.0%台が多く、長期になるほど差が積み上がります。

  • インデックス中心(NISAの基本)
  • アクティブ=補助的に使う

という基本構造を守ることが大切です。


4. 落とし穴④:短期で売買を繰り返してしまう

アクティブETFは値動きが大きいため、短期売買は損失を誘発します。

  • 「下がったから売る」
  • 「別のテーマが人気だから乗り換える」

これは最悪のパターンです。

アクティブETFはあくまで 中長期保有 が前提です。


5. 落とし穴⑤:海外テーマETFの“為替リスク”を見落とす

米国株のETFを買う場合、

  • 円高 → 評価額が下がる
  • 円安 → 評価額が上がる

という為替影響を受けます。

アクティブETFはテーマに集中するため、為替リスクが加わると変動幅がさらに大きくなります。


6. 落とし穴⑥:ETFの“流動性(売買しやすさ)”を無視

テーマ型ETFは、インデックスETFと比べて売買高が少ないことがあります。

  • スプレッドが広い
  • 売りたい時に売れない
  • 意図せぬ価格で約定する

SBI参入後はこの点は改善が期待されますが、ETF選びでは重要なポイントです。


7. 落とし穴⑦:NISAと課税口座の使い分けを誤る

アクティブETFは配当や売却益が出やすいため、

  • NISA → 長期保有・成長テーマ
  • 課税口座 → 短期調整・高配当など

という使い分けが現実的です。


結論

アクティブETFは、正しく使えばインデックス投資では到達できないリターンを狙える一方、誤った使い方をすると大きな失敗につながります。

  • テーマに飛びつかない
  • 分散する
  • 中長期で保有する
  • コスト・為替・流動性を理解する

この4点を押さえることで、アクティブETFを“資産形成の武器”として最大限に活用できます。


出典

・国内外アクティブETFの運用資料
・ETF市場統計
・投資家行動に関する研究資料

という事で、今回は以上とさせていただきます。

次回以降も、よろしくお願いします。

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