【アクティブETF入門】第8回 アクティブETFとNISAは相性が良い?上手な使い方を解説

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2024年から新しいNISA制度がスタートし、投資の選択肢が大きく広がりました。NISAは「非課税で長期資産形成を行う制度」です。では、アクティブETFはNISAと相性が良いのでしょうか。

今回は、アクティブETFとNISAの特徴を踏まえて、一般の投資家が実際にどう使うべきかを整理します。

1. NISAの特徴を簡潔に整理

NISA(新NISA)は次のような特徴があります。

  • 運用益・配当が非課税
  • 年間360万円(成長投資枠240万円+つみたて投資枠120万円)
  • 生涯投資枠は1,800万円
  • 非課税期限は無期限
  • 課税口座への移管(ロールオーバー)なし

特に「非課税で長期保有できる」という点が、商品選びにおいて非常に重要です。


2. アクティブETFはNISAと相性が良いのか?

結論として、相性は「人によって良いケースと注意すべきケースがある」 というスタンスになります。

【相性が良いケース】

  • 成長テーマを長期で取り込みたい
  • 個別株の分析が難しい
  • インデックスだけでは物足りない
  • 配当を重視する高配当型ETFを保有したい

非課税枠を使って、アクティブの“上振れリターン”を取りに行ける点は大きな魅力です。


3. 一方、注意すべきケース

NISAでアクティブETFを使う場合、次のようなリスクにも注意が必要です。

  • コストがインデックスより高い
  • 市場平均を下回る可能性がある
  • 短期での方向性が読みにくい
  • テーマが陳腐化する可能性がある(例:AIテーマでも銘柄入替が重要)

特に“高く買って長期停滞”という失敗が起こりやすいため、中長期の視点が必須です。


4. NISAでの上手な使い方

投資目的に応じて、以下のような使い方が実践的です。

① つみたて投資枠はインデックス主体

  • 全世界株(オルカン)
  • S&P500
  • 先進国株式

→ 長期安定の土台を作る。

② 成長投資枠でアクティブETFを追加

  • 先端技術
  • ヘルスケア
  • AI・半導体
  • 高配当株(米国・日本株)

→ 土台に“テーマ性”を加える役割。

③ 割合の目安

  • 初心者:アクティブETFは10〜20%
  • 中級者:20〜40%
  • 積極型:50%程度まで

※あくまで一例であり、リスク許容度次第で調整します。


5. アクティブETFをNISAで長期保有するとメリット大

特に以下のタイプは、NISA×アクティブETFのメリットを享受しやすいです。

  • 長期的に成長が期待できるテーマ
  • 配当を重視する高配当戦略
  • アクティブ運用の上振れリターンを非課税で享受できる

「長期×非課税×テーマ投資」という三拍子が揃うと、魅力が強まります。


結論

アクティブETFは、NISAの成長投資枠で活用することで魅力が大きくなります。
ただし、インデックス投資の“土台”を作ったうえで、アクセントとして活用することが現実的です。
テーマの分散、運用者の質、コストの確認を行いつつ、無理のない範囲で長期保有を意識することがポイントです。


出典

・金融庁 NISA資料
・日本取引所グループ
・国内ETFの公開資料

という事で、今回は以上とさせていただきます。

次回以降も、よろしくお願いします。

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