本シリーズ(全7回)では、アクティブETFの基礎から、市場動向、使い方、SBI参入の意味まで幅広く解説してきました。本記事では、それぞれのポイントをまとめ、アクティブETFを理解するための総整理をします。
1. アクティブETFとは
- 運用者が銘柄を選ぶアクティブ運用のETF
- ETFらしく取引時間中に売買可能
- 市場平均以上のリターンを目指す
- インデックスよりコストは高め
2. メリットと注意点
メリット
- テーマ投資が簡単
- 機動的な売買ができる
- インデックスでは拾えない成長領域をカバー
注意点
- 市場平均を下回る可能性もある
- コストが高くなる傾向
- 運用者の質が重要
3. 向いている投資家
- インデックス中心で+αを取りたい人
- テーマ株が好きだが、個別株は難しい人
- 中長期で成長を狙いたい人
4. SBI参入が意味するもの
- 国内ETF市場に活気が生まれる
- 海外級のプロ運用が日本で利用可能に
- テーマ型アクティブETFの選択肢が増える
- 投資初心者もテーマ投資に参加しやすくなる
5. 使い方の基本(実践編)
基本は「インデックス+アクティブETF」
例:
- 安定重視:インデックス90%/アクティブ10%
- 積極型:インデックス70%/アクティブ30%
テーマや運用方針は複数に分けるとリスクを抑えられます。
6. 米国市場との違い
- 米国は投資文化が成熟
- テーマ株が豊富
- 運用会社の層が厚い
- 技術革新で透明性が高い
日本はこれから整う段階であり、2026〜2030年が大きな成長フェーズになる可能性があります。
7. 日本市場のこれから
- アクティブETFは今後10年で大きな柱に育つ可能性
- SBIをはじめとした金融機関が市場形成を主導
- 投信市場の“インデックス一強”が徐々に変化
- 個人投資家の投資スタイルが多様化へ
結論
アクティブETFは、これから本格的に日本で広がる新しい選択肢です。
インデックス投資を土台にしながら、テーマごとの成長性を取り込みたい個人投資家にとって、非常に相性の良い商品といえます。
SBIの参入をきっかけに、日本の投資環境は次のステージへ進みます。
今後の市場の成長を見ながら、自分の投資目的に合った使い方を考えていくことが大切です。
出典
・シリーズ各記事の出典に準ずる
・日本経済新聞「SBIがアクティブETF参入」
・ETF市場統計
という事で、今回は以上とさせていただきます。
次回以降も、よろしくお願いします。
