【アクティブETF入門】第7回 国内アクティブETFはどう普及する?普及のカギと今後の展望

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日本のアクティブETF市場はまだ発展途上ですが、2026年以降に大きく成長する可能性があります。本記事では、日本でアクティブETFが普及するためのポイントと、今後の市場展望を整理します。

1. 普及のカギ(1):投資家への分かりやすさ

日本では、投信人気の要因に「分かりやすさ」があります。

  • コストが低い
  • インデックスに投資すればOK
  • 複雑な判断が不要

アクティブETFが普及するには、テーマや戦略を分かりやすく示すことが不可欠です。


2. 普及のカギ(2):コスト競争力

現状ではインデックス型との差が大きいですが、将来は次のような動きが期待されます。

  • 市場が大きくなる → 信託報酬が下がる
  • 運用効率が改善 → 手数料引き下げ
  • 海外運用技術の導入

コストが下がれば日本の個人投資家にも浸透しやすくなります。


3. 普及のカギ(3):テーマと銘柄の魅力

SBIの第1弾ETFが強調する「米国先端技術・高配当・エネルギー・ヘルスケア」は、次の理由で普及しやすいテーマです。

  • 成長期待が高い
  • 日本の投資家が興味を持ちやすい
  • インデックスでは拾いきれない領域

特にAI・半導体関連は投資家の関心が高く、アクティブETFと相性がよいといえます。


4. 普及のカギ(4):販売力

SBI証券は1500万超の口座を保有しており、販売力は国内最大級です。

  • SBI証券で直接販売
  • 地銀・SBI新生銀行の投信に組み込み
  • 海外の機関投資家に訴求

これらの流通網が日本市場拡大の基盤になります。


5. 今後の市場展望

今後の国内アクティブETF市場の見通しは次のとおりです。

① 2026〜2030年:立ち上がり期

  • SBIのETFが市場形成の中心になる
  • 日本株アクティブETFが登場
  • 個人投資家の理解が徐々に進む

② 2030年以降:拡大期

  • テーマ型ETFが増加
  • 国内運用会社の参入が増える
  • 信託報酬が下がり、魅力が向上

アメリカほど急速ではないものの、10年スパンで見ればETF市場の「第2の柱」になる可能性があります。


結論

国内アクティブETFの普及には「分かりやすさ」「コスト」「テーマの魅力」「販売力」の4つが重要です。
特にSBIの参入によって、2026年以降の日本市場は確実に動き出します。長期的には、インデックスと並ぶ選択肢へ育つ余地があります。


出典

・日本取引所グループ資料
・日本経済新聞「アクティブETF」関連記事
・国内投信統計

という事で、今回は以上とさせていただきます。

次回以降も、よろしくお願いします。

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