アクティブETFは、インデックス投資にはない魅力を持つ一方、注意すべきポイントも存在します。本記事では、一般の投資家が押さえておきたいメリットとリスクを整理します。
1. アクティブETFのメリット
① 売買のしやすさ(流動性)
通常の投信と違い、株式のように取引時間中いつでも売買できます。
② テーマ型投資を手軽に実現できる
AI・エネルギー・ヘルスケアなど、成長余地の大きいテーマに分散で投資できます。
③ 市場平均を上回る可能性
優れた運用者が銘柄を選ぶことで、市場全体より高いパフォーマンスを狙えます。
④ 透明性の高い商品も多い
ETFは組み入れ銘柄や比率を頻繁に公開するケースがあり、投資内容が見えやすい点も特徴です。
2. 注意点・デメリット
① コストはインデックスより高い
オルカンの信託報酬は0.057%程度ですが、アクティブETFは0.5〜1%台が多く、数倍の差になることがあります。
② 市場平均を下回る可能性もある
アクティブ運用は運用者の腕に左右されるため、成果が安定するとは限りません。
③ 短期売買で価格がぶれることがある
テーマによっては値動きが激しく、短期ではリスクが高くなります。
④ インデックスだけでは補えないが、万能ではない
「インデックス+アクティブETF」という組み合わせが現実的です。
結論
アクティブETFは「中長期の資産形成に少し積極性を持たせたい」という人に向いています。
ただし、インデックス投資とは異なるリスクとコスト構造を理解して選ぶ必要があります。
第3回では、アクティブETFはどんな人に向いているのか? を具体例とともに紹介します。
出典
・日本取引所グループ ETF資料
・米国ETF市場統計
・金融庁 公募投信の統計データ
という事で、今回は以上とさせていただきます。
次回以降も、よろしくお願いします。
