年金改正…見過ごす訳にはいきません!

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<記載日:2025年6月15日>

以前「iDeCo 改悪!対応策を自分なりに考えてみた!」という記事で、「5年ルール」が「10年ルール」に改正されることに対して、自分なりの対応策を考えて、書かせていただきました。

https://note.com/embed/notes/nc36ce97ab7bb

この件につきましては、私事で言いますと…
7月に開催されます日本FP協会認定のスタディ・グループで、私が講師をさせていただくことが決まっていますので、実は、この件をテーマに話そうと思っています!
また、スタディ・グループが終わりましたら、内容をご連携させていただくつもりですので、よろしくお願いいたします!

私事ではないことで言いますと…
「iDeCo 改悪!」案件は、まだ決まっていなかった!
ですが…
5月30日にようやく年金制度関連法案が衆議院で可決されて…
ようやく一昨日、本国会で成立しました!

今回の年金制度改正の基本的な考え方は…
・働き方や生き方、家族構成の多様化に対応する
・現在の受給者、将来の受給者の双方にとって、老後の生活の安定、所得保障の機能を強化する
って、厚生労働省のHPには書かれていますね…。

年金制度改正法が成立しましたwww.mhlw.go.jp

そうであれば、「人生 100年時代を共に活きる税理士・FP(本格稼働前)」としては、見過ごすにはいきませんね…。

ということで、今回以降、この年金制度関連法案について書かせていただきます!

今回の主な改正内容は…
①被用者保険の適用拡大
② 在職老齢年金制度の見直し
③遺族年金の見直し
④ 厚生年金保険等の標準報酬月額の上限の段階的引上げ
そして、「あんこが入っていないあんパン」に「あんこ」を入れた(らしい?)…
⑤ 将来の基礎年金の給付水準の底上げ」
さらに、税制改正大綱にあった「iDeCo の加入可能年齢の引上げ」を含む
⑥ 私的年金制度の見直し
等、盛沢山ですね…。

① 被用者保険の適用拡大等は…
いわゆる「106万円の壁」がいよいよ撤廃になる!ということですね…。
以前、「103万円の壁」については書かせていただきましたが…

https://note.com/embed/notes/na13eaec7ffd1
https://note.com/embed/notes/n77cfa715bb5c

「106万円の壁」もあるの?
そうなんですね…。
「壁」だらけですね…。

「106万円の壁」って、何かっていうと…
これまでは、パートやアルバイトなんかの短時間労働者は、
労働時間(週20時間以上)とか…
年収(106万円以上)とか…
勤務先の従業員数(51人以上)とか…
一定の要件を満たさない限り、厚生年金や健康保険には加入することができなかった…。

違う見方をすれば…
労働時間を抑えたり、年収を106万円までに抑えたりすれば、厚生年金や健康保険の保険料を負担しなくても良い。
とも言えるので、
労働時間や収入を押さえようかな…となる。
これが「106万円の壁」!

それが今回の改正で…
年収(106万円以上)とか…
勤務先の従業員数(51人以上)とか…
という要件は廃止します!
ということですね。

まあ、すぐに廃止という訳ではなく、年収要件については「全国の最低賃金の引上げの状況を見極めて、3年以内に廃止します」ということですし、
従業員数要件については段階的にハードルを下げていくみたいですね…。

まあ、「106万円の壁」がなくなることで、保険料の負担が増えるのは…
痛いですね…。

だけど、厚生年金に加入することで将来的な年金額が増えたり…
そもそも「106万円の壁」があったせいで働くことを制限していたとしたら…
気にせずに働くことは、「人生100年時代」を考えるうえで、悪いことでもないかと思うんですが…
どうでしょうか?

ちょっと今回の年金制度改正は、盛沢山なので、次回に繰り越させてください。
次回以降も、よろしくお願いいたします。

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