<記載日:2025年4月13日>
日本FP協会承認の「スタディグループ(通称SG)」で講師を務めて参りました「ファイナンシャル・プランの見直し~人生100年時代を迎えて~」の内容についてご紹介させていただくのも、今回が最終回となりました。
(前回⑤の記事は、こちらになります!)
全体資料は、こちらになります。
それでは、残りの資料にそって説明させていただきます!
11枚目のスライドをご覧ください。
ここまでは、主に「収入」という観点で見直しを考えてきましたが、定年後の「収入」の見直しと共に、生活費等の「費用」も必要に応じて見直す必要があるかと思われます。
こちらに記載しているのは、高齢者世帯の1ヶ月の支出および主なイベントにかかる費用の目安となっています。
これを見ると住居費が12,000円とか 15,000円とかになっているので、持ち家の方を前提としているんでしょうね…。
私なんかは家を持っていないので、もっと大変になりますね…。
続いて、12枚目のスライドをご覧ください。
さきほどのスライドの「主なイベントにかかる費用の目安」にもありましたが、老後の住まいの選択肢というのは多岐にわたり、それによって費用も変わってきます。
現在持家なのか?賃貸なのか?
持家の場合、リフォームするのか?建て替えるのか?
売るのか?貸すのか?
私なんかは家を持っていないので、このまま住み続けるのか…といっても現在、代用社宅ですので、会社を退職すると住み替えるのでしょうか…。
最近は、高齢者には家を貸してくれないというケースも多いようなので不安です…。
さらに言えば、老人ホームもなかなか入れなさそうなので、お金を貯めて、シニア向け分譲マンションなんかを買うべきか、果たして買えるのか、悩みどころ満載ですね…。
リタイア後の住まいをどうするのかは、その人がどのようなセカンドライフを望んでいるのかによって変わってくると思います。
早いうちから夫婦や家族でよく話し合って、どこでどのような暮らしをしたいか、可能な限り意見をす
り合わせておいた方が良いかと思います。
また、その希望をかなえるためには、どのくらいの費用がかかるかも調べておいて、計画をたてておく方がと良いかと思われます。
最後、13枚目のスライドをご覧ください。
ファイナンシャルプランの見直しとは直接関係ないのかもしれませんが、「人生100年時代」を考えるうえで、必要となるのが「認知症」への備えです。
前に見ていただいた金融審議会の報告資料の中に記載されていますが、近年、認知症の人の増加が顕著となっていまして、少し前の予測ですが、今年 2025年には認知症の人は約700万人前後まで増加すると推計されています。
これは 65歳以上の約5人に1人が該当することになるということです。
(金融審議会市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」抜粋)
https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/tosin/20190603/01.pdf
また、最初の方でお話しましたが、最近は結婚しない人も増えていますし、結婚された後に離婚された人、あるいは配偶者と死別した人など、いわゆる「おひとりさま」も増えている中、認知症の備えとして、成年後見制度の活用等を検討する必要があるかと思われます。
成年後見制度には、法定後見制度と任意後見制度がありまして、具体的な内容はスライドに記載していますが、もし、後見人になってもらいたい人がいる場合は、スライドの右側の制度、任意後見制度ですかね…。
十分な判断能力を有する時に、あらかじめ、任意後見人となる方や将来その方に委任する事務(本人の生活、療養看護及び財産管理に関する事務)の内容を定めておいて、本人の判断能力が不十分になった後に、任意後見人がこれらの事務を本人に代わって行うという任意後見制度を活用した方が良いのではないかと思われます。
私なんかは、既に両親も兄妹も亡くなっていて、子供もいませんので家族は妻のみですが、もし仮に、その妻に捨てられたりなんかしたら、なんとかお願いして、せめて妻に任意後見人になってもらうようにしなければならないと考えています…。
以上、全6回に渡って、日本FP協会承認の「スタディグループ(通称SG)」で講師を務めて参りました「ファイナンシャル・プランの見直し~人生100年時代を迎えて~」の内容につき、ご紹介させていただきました。
「人生100年時代」に向けては、昔、たてたライフプランは、もはや合致しないものとなっている場合がほとんどかと思われます。
以前たてたライフプランは、今一度、見直してみてはどうでしょうか?
是非、ご検討ください。
また、もし今見直したとしても、そのライフプランは、今後も定期的に見直さなければ、アンマッチなものになってしまいますので、面倒でも定期的に見直すことをお勧めいたします。
なお、本講義の中で、私が個人的に一番大事だと思うことは、やっぱり、極力、長く働くことだと思います。
「人生100年時代」は、老後はないのかもしれません。
老後がなければ、老後の3大不安「お金」「健康」「孤独」という不安もないのかもしれません。
極端な話をしていますが、、長く働こうと思えば、在職中の今、その準備にあたるべきだと思います。
また、長い準備期間があれば、今の会社を退職した後も働き続けることは可能と考えます。
(在職中ではない方は、言わずもがな、今すぐに準備を始めるべきです!)
是非、働き続けるための準備を今から考え始めていただければと思います。
それでは、以上とさせていただきます。
全6回の長きに渡り、お付き合いいただき、ありがとうございました。
なお、④の時にチラッと触れましたが、7月に開催されます日本FP協会承認のSGでも、私が再び講師をさせていただくことになりました!
(パチ!パチ!パチ!)
詳細が決まりましたら、皆さんにご連携させていただきます。
引き続き、よろしくお願いいたします!