2026-02

経営

クロスボーダーM&Aと移転価格税制―買収後に問われる価格の妥当性

クロスボーダーM&Aは、成長戦略として一般化しました。日本企業が海外企業を買収するケースも、海外企業が日本法人を取得するケースも増えています。しかし、M&Aは契約締結で終わりではありません。むしろ、買収後のグループ内取引こそが税務上の本番で...
経営

承継後M&Aを前提にしたクロスボーダー設計―出口を先に描く資本戦略

クロスボーダーIPOや海外展開を視野に入れる企業にとって、事業承継は単なる世代交代ではありません。その先にM&Aを見据えるかどうかで、承継設計の意味は大きく変わります。承継後に第三者へ売却するのか。海外企業との統合を目指すのか。あるいは段階...
経営

クロスボーダーIPOと事業承継税制の接点―創業者はどこでバトンを渡すのか

アジアの新興企業が日本市場での上場を検討する動きが広がっています。クロスボーダーIPOは成長資金を獲得する戦略である一方、創業者にとっては「承継」の問題とも直結します。とりわけ、日本に本社を移転して上場する場合や、日本法人を持株会社として再...
経営

クロスボーダー上場と税務論点―日本市場を選ぶときに何が変わるのか

アジアの新興企業が日本市場での上場を検討する動きが広がっています。東京証券取引所による支援策も後押ししていますが、制度面で避けて通れないのが税務論点です。クロスボーダー上場は、単なる市場選択ではありません。法人税、株主課税、組織再編税制、源...
経営

アジア新興企業が日本上場を選ぶ理由―東京市場の再定義

日本での新規株式公開(IPO)を検討するアジアの新興企業が増えています。東京証券取引所による積極的な誘致策に加え、日本企業のアジア投資拡大も背景にあります。これは単なる「上場場所の選択肢」の話ではありません。日本の資本市場が、アジアの成長資...
税理士

地方財政の硬直化はどこへ向かうのか―「削れぬ経費」増加の構造を読む

地方財政の硬直化が加速しています。2026年度の都道府県当初予算案では、人件費や扶助費などの義務的経費が前年度から約1.1兆円増加しました。一方で地方税収の増加は約9000億円にとどまり、固定費の伸びを補えない構造が明確になっています。税収...
政策

給付付き税額控除は実現するのか――消費税ゼロとの同時議論をどう読むか

社会保障国民会議が発足し、給付付き税額控除と食料品消費税ゼロが同時並行で議論されることになりました。表面上は「中低所得層の負担軽減」が掲げられていますが、制度の射程はそれにとどまりません。本稿では、①なぜ今この議論が再浮上したのか、②消費税...
FP

関税還付請求権の売買は何を意味するのか――権利の証券化と国家財政リスク

米国で違憲と判断された関税の還付を巡り、企業が還付金を受け取る「権利」を割引価格で売却する取引が広がっています。本来は税の過誤納に対する是正措置である還付が、市場で売買される金融商品に近い姿へと変わりつつあります。本稿では、この動きを「税の...
効率化

SaaSは本当に「終わる」のか――AI時代の再定義と企業価値の行方

生成AIの進化をきっかけに、SaaS企業の株価が急落する場面がみられました。「SaaSの死」という刺激的な言葉も飛び交っています。しかし本当に、SaaSというビジネスモデルそのものが終わるのでしょうか。本稿では、日米VCの見解を手がかりに、...
人生100年時代

外国人とともに設計する成長社会――人口減少時代の共生戦略を考える

日本は明確に人口減少社会へと移行しています。少子化対策や女性・高齢者の労働参加拡大は重要な政策課題ですが、それだけでは将来の労働力を補えないことが各種試算で示されています。こうした中、政府は成長戦略の柱として人工知能(AI)、半導体、造船、...