2026-02

政策

日本財政は持続可能か――借金大国と市場の信認を考える

日本は「借金大国」と言われ続けています。国と地方を合わせた債務残高は1,400兆円規模に達し、GDPの2倍を超える水準です。一方で、政府は積極的な財政運営を掲げ、成長投資や減税策を検討しています。財政規律と経済成長は両立できるのか。本稿では...
FP

ふるさと納税に「自動制御装置」を組み込むという発想

ふるさと納税は、本来は「寄付」という行為を通じて地域を応援する制度として始まりました。しかし制度開始から十数年が経過し、いまや自治体間の財源獲得競争の様相を強めています。制度の趣旨と実態との間に、静かなズレが生じているのではないか――そんな...
経営

企業統治指針改訂と産業構造転換――「攻めのガバナンス」は機能するか

2026年半ばに予定されているコーポレートガバナンス・コードの改訂は、単なるルールの見直しにとどまりません。それは、日本経済が長年抱えてきた「投資不足」と「成長停滞」という構造問題に対する処方箋になり得るのか、という問いでもあります。企業統...
FP

億ション時代の住宅購入――「半投半住」という新しい選択

東京23区のマンション価格が新築・中古ともに1億円を超える水準に達しました。かつて「億ション」は限られた富裕層の象徴でしたが、現在は共働き世帯を中心とする実需層も購入主体となっています。背景にあるのは、ペアローンや50年といった超長期ローン...
効率化

AIが揺らす産業の秩序――エージェント時代に企業は何で戦うのか

人工知能(AI)の進化が、産業構造そのものを揺さぶり始めています。生成AIは単なる文章作成ツールにとどまらず、自律的に判断し、実行するAIエージェントへと進化しつつあります。その影響は金融、法務、メディア、ソフトウエアといった情報を商品とす...
税理士

物流の中継拠点に税優遇 働き方改革と自動運転を見据えた制度設計

物流の停滞が、経済全体の足かせになる――。いわゆる「2024年問題」を背景に、トラックドライバーの拘束時間規制が強化されました。長距離輸送の在り方を見直さなければ、モノが運べなくなるという危機感は、もはや業界内部の話ではありません。こうした...
FP

社会保障の危機から目を背けてはならない ― 給付と負担の現実をどう共有するか

少子高齢化が進むなか、日本の社会保障制度はかつてない重圧に直面しています。医療、介護、年金という生活の土台を支える制度は、確実に膨張を続けています。一方で、選挙では減税や社会保険料の引き下げが声高に語られます。負担を軽くしてほしいという国民...
政策

成長投資と財政規律は両立するのか ― 施政方針演説案から読む日本財政の転換点

政府は2026年2月、施政方針演説において「成長・危機管理への長期投資」を打ち出しました。複数年度予算や別枠管理の導入、消費税ゼロ税率の検討加速、そして予算審議の短縮模索。その一連の動きは、日本の財政運営のあり方そのものを問い直す局面に入っ...
税理士

消費税ゼロは「つなぎ」か、転換点か

――飲食料品2年間ゼロ税率構想をどう読むか物価高が続くなか、与党が公約に掲げた「飲食料品の消費税率を2年間限定でゼロ」とする構想が、いよいよ具体的な政治日程に乗りました。高市首相は、超党派の国民会議を設置し、夏前には中間取りまとめを行う考え...
税理士

こどもNISAは相続対策になるのか

令和9年から創設されるこどもNISA。教育資金準備の新しい制度として注目されていますが、同時に「相続対策として使えるのではないか」という声も聞かれます。非課税で運用できる制度である以上、資産移転との関係を考えたくなるのは自然なことです。しか...