2026-02

FP

法定後見は「終身制度」から「必要時利用」へ――家族信託との使い分けを考える

高齢化の進展により、判断能力の低下に備えた財産管理の設計は、多くの家庭にとって現実的な課題となっています。これまでの法定後見制度は「一度始めると原則やめられない」という構造が、利用をためらわせる要因になっていました。今回示された制度見直しの...
FP

「年収の壁」は本当に壁なのか ― 週20時間時代の社会保険をどう設計するか

物価上昇や人手不足を背景に、パートや短時間労働の働き方が見直されています。そのなかで改めて注目されているのが「年収の壁」です。特に社会保険の加入基準は、今後さらに拡大される方向にあります。従来の「106万円の壁」という理解だけでは、もはや実...
FP

住宅ローン金利1%時代――高齢期まで続く返済リスクをどう設計するか

住宅ローンの変動金利が1%に近づいています。数字だけを見ると「1%程度なら大きな負担ではない」と感じるかもしれません。しかし返済期間が30年、40年と長期に及ぶ場合、その重みは決して小さくありません。特に問題となるのは、高齢期まで返済が続く...
FP

日本株とM&A期待論――再編は「株高材料」か、それとも試金石か

最高値圏で推移する日本株市場において、改めて注目を集めているのがM&A(合併・買収)です。キャッシュリッチな企業が成長投資としてM&Aを加速させるとの期待が、相場の一因になっています。しかし一方で、海外大型買収が減損損失につながる事例も後を...
政策

予算成立と消費税減税をどう読むか――官邸主導時代の税制設計

2026年度予算案の年度内成立が焦点となっています。衆院での3月13日通過が第一関門とされ、審議時間の短縮案も取り沙汰されています。一方で、食料品の消費税ゼロをめぐる議論も本格化しました。首相は秋の臨時国会での法案提出に意欲を示し、党税調は...
経営

暗号資産を担保にした資金調達という第三の選択肢――売らない出口設計

事業承継後に暗号資産を売却する場合、法人税の集中、二段階課税、価格変動リスクなどが顕在化します。そこで浮上するのが、「売らずに活用する」という第三の選択肢です。すなわち、暗号資産を担保に資金を調達するという発想です。本稿では、税務・法務・資...
税理士

承継後に暗号資産を売却する前提での税務リスク――“猶予”と“実現益”の交錯

事業承継税制を活用し、株式を後継者へ移転した後、会社が保有する暗号資産を売却する――。この設計は一見合理的に見えます。承継時の評価は株式単位で行われ、暗号資産の含み益は法人内部に残るからです。しかし、「承継後売却」は税務上、いくつかの重要な...
税理士

暗号資産比率が高い会社は事業承継税制の対象になり得るのか

事業承継税制は、自社株式の承継に伴う相続税・贈与税の納税を猶予・免除する制度です。では、会社の資産の多くを暗号資産が占めている場合でも、この制度の対象となり得るのでしょうか。結論から言えば、「形式的には可能だが、実務上は慎重な検討が必要」で...
税理士

暗号資産を事業承継スキームに組み込めるか――資産承継設計の新論点

暗号資産はこれまで、個人の投機的資産として語られることが多くありました。しかし価格規模の拡大や法人保有の増加により、もはや「承継対象外」とは言い切れない存在になっています。では、暗号資産を事業承継スキームに組み込むことは可能なのでしょうか。...
税理士

暗号資産は法人化すべきか――個人分離課税との比較分析

暗号資産の税制を巡る議論では、「分離課税化されれば個人で持つのが有利になる」という見方が語られます。一方で、現行制度下では法人化による税率コントロールや損益通算の柔軟性を活用する動きも見られます。本稿では、暗号資産を①個人で分離課税(仮に2...