2025-12

税理士

税制改正2026を読み解くシリーズ 第5回 税制の公平性とは何か:控除・給付・目的税の再整理

2026年度税制改正に向けた議論の背景には、「税制の公平性」をめぐる大きなテーマがあります。扶養控除縮小、防衛財源としての所得税上乗せ、自動車税制の再設計――これらはいずれも個別政策のように見えますが、実際には「誰がどれだけ負担すべきか」と...
税理士

税制改正2026を読み解くシリーズ 第4回 自動車関連税制:EV時代の税体系をどう作るか

2026年度税制改正の大きな柱のひとつが「自動車関連税制の抜本見直し」です。日本の自動車税制は「購入」「保有」「走行」という三つの段階で税が課され、制度が複雑でわかりづらいという指摘が長年続いてきました。加えて、電気自動車(EV)への移行、...
税理士

税制改改正2026を読み解くシリーズ 第3回 児童手当拡大と扶養控除縮小:税と社会保障の再設計

2026年度税制改正に向けた大きなテーマのひとつが、児童手当の対象拡大に伴う「扶養控除の縮小」です。児童手当の支給範囲は高校生年代まで広がり、教育支援の給付は過去に例を見ない規模となりました。一方、税制には依然として「扶養控除」という形で、...
税理士

税制改正2026を読み解くシリーズ 第2回 防衛財源としての所得税:何がどこまで動くのか

2026年度の税制改正では、長く先送りされてきた防衛財源の確保が核心的なテーマとして浮上しています。安全保障環境の大きな変化により、防衛力の強化は政策上の最優先課題となりました。そのため、安定的かつ継続的に財源を確保する仕組みが求められてい...
税理士

税制改正2026を読み解くシリーズ 第1回 税制改正2026の全体像:財政需要と負担の再設計

2026年度の税制改正は、これまでの延長線で語れる内容に収まりません。防衛力強化のための財源確保、児童手当拡大に伴う扶養控除の見直し、自動車関連税制の再構築という、長年議論されながらも結論が出なかった三つの重要テーマが同時に動き始めています...
税理士

消費税の簡易課税に広がる「抜け道」問題 制度の趣旨と租税回避の境界線を考える

中小企業の事務負担を軽くする目的で導入された消費税の簡易課税制度が、近年予想外の使われ方をしています。会計検査院の調査によると、本来の対象ではない大企業規模の法人が、合併や分割を繰り返すことで制度を利用し、国庫に納めるはずの消費税が手元に残...
副業

フリーランス法から1年、広がる働き方をどう守り育てるか

フリーランスとして働く人が増えるなか、2024年に施行された「フリーランス法(特定受託事業者保護法)」は、日本の働き方にとって大きな転換点になりました。発注側との取引で弱い立場になりやすいフリーランスを守り、安心して働ける環境を整えることが...
FP

欧州が抱く通貨主権への危機感 デジタル時代の通貨覇権争いとユーロが直面する現実

欧州中央銀行(ECB)がデジタルユーロ発行に向けて加速している背景には、表面的な技術革新だけでは語りきれない深刻な問題があります。それが通貨主権への危機感です。国境を越えた資金移動が高速化・デジタル化する中、米国はドル建てステーブルコインの...
FP

デジタルユーロの衝撃と日本への示唆 発行準備が進む欧州中央銀行の戦略と、世界の通貨システムが迎える転換点

欧州中央銀行(ECB)が進める「デジタルユーロ」構想が、国際通貨システムに新たな変化をもたらそうとしています。2029年の発行を目指す官製デジタル通貨(CBDC)は、ユーロ圏全域で誰もが無料で使える決済インフラとなることを想定しており、世界...
FP

個人輸入品の税優遇が廃止へ EC時代の価格競争と税制見直しのゆくえ

近年、日本国内で「個人輸入」という形をとった格安商品が増えています。とくに中国系EC事業者による低価格販売が脚光を浴び、家電から日用品、ファッションまで幅広いジャンルで国内価格を大きく下回る事例が目立つようになりました。こうした状況を踏まえ...