2025-12

FP

静かに拡大する「インフレ負担の不平等」 見えないコストが家計と社会に残す影響

物価上昇が一時期より落ち着いたとはいえ、インフレは日本経済に定着しつつあります。実質金利がマイナスの状態が続くなか、家計が感じる負担は世帯によって大きく異なります。本稿では、インフレがもたらす「見えにくい負担」を整理し、特に議論されにくいイ...
FP

75歳以上の保険料上限引き上げの背景とこれからの社会保障

厚生労働省は後期高齢者医療制度における年間保険料の上限を、2026年度から現在の80万円から85万円へ引き上げる方針を示しました。対象となるのは75歳以上の加入者のうち約1.2%にあたる高所得層とされており、年金と給与収入の合計が1150万...
税理士

出国税が2026年7月に引き上げへ 1人1000円→3000円の背景と今後の論点

海外旅行や出張のたびに支払う「国際観光旅客税(出国税)」が、2026年7月から引き上げられる方向となりました。現行の1人1000円が3000円へと3倍になる大きな改定です。税収は観光地の混雑対策や地方へのインバウンド誘致などに使われる予定で...
FP

出産無償化の新制度と現金給付の方向性 帝王切開などの自己負担はどう変わるのか

政府が進める出産費用の無償化が新たな局面に入っています。厚生労働省は、分娩費用の全額を公的保険で賄う新制度の創設に向けて議論を進めていますが、それとあわせて 帝王切開などで発生する妊婦側の自己負担に対応する現金給付 を検討する方針を示しまし...
FP

介護が届かない日 生産性低迷がもたらす「地域格差」と介護サービス維持の行方

介護現場では長い間、生産性の低迷が指摘されてきました。スタッフの賃上げ、事業者の経営体力の確保、そして利用者へのサービス継続を考えるうえでも、生産性の改善は避けて通れない課題です。近年はICTやロボット導入に対する支援が進む一方で、業態や地...
FP

NISAつみたて投資枠に債券中心の投信が追加へ 長期投資の選択肢がどう変わるのか

政府・与党が2026年度税制改正に向けて、NISAのつみたて投資枠で 債券中心の投資信託を新たに認める方向 で調整しています。現行制度では株式比率が高い投資信託が中心でしたが、今回の見直しによりリスクを抑えた投資を志向する層にも選択肢が広が...
税理士

富裕層課税強化と「1億円の壁」是正――政府が示した新たな方向性

政府・与党が検討を進めてきた「1億円の壁」への是正策が、いよいよ具体化しました。2027年分の所得から適用される見込みの「富裕層ミニマム課税」は、最低税負担率を30%へ引き上げ、非課税枠を縮小するという大きな改革になります。株式売却益を中心...
税理士

研究開発減税が大きく転換へ 海外委託上限・控除率見直し・繰越復活をどう読むか

政府・与党は研究開発減税の仕組みを大きく見直す方針を示しています。海外への研究委託費に上限を設け、国内研究への誘導を強める一方、量子・AIなど国家戦略技術には高い控除率を設定する方向です。さらに、中小企業にとって重要だった控除繰越制度が復活...
税理士

住宅高騰対策として注目される空室税とは何か

住宅価格が全国的に上昇する中で、住まいを必要とする人が十分に購入できない状況が広がっています。こうした背景の中、国民民主党が居住を目的としない住宅に課税する空室税の法案を国会に提出しました。投機的な保有を抑え、地域の住宅価格の安定を図る狙い...
税理士

賃上げ減税が中小企業中心の制度へ移行する理由 高市政権の租特見直しと、これから求められる企業の賃上げ戦略 

政府・与党は賃上げ促進税制について、大企業・中堅企業の対象範囲を段階的に縮小し、中小企業を中心とした制度へ衣替えする方針を示しました。人手不足を背景とした賃上げの定着、財源確保、租税特別措置の整理といった政策要請が重なった結果です。制度の見...