2025-12

FP

相続税は不公平なのか――再分配と1億円の壁

相続税について語られるとき、必ずと言ってよいほど聞かれるのが「不公平ではないか」という声です。一生懸命働き、節約し、子どものために残した財産に税金がかかることに、納得しにくい気持ちを抱くのは自然なことです。一方で、相続税は「格差を是正する税...
FP

相続される財産はどう変わったのか――土地から金融資産へ

相続税の話になると、「土地をたくさん持っている家が払うもの」というイメージを持つ方は今も多いかもしれません。確かに、かつての相続では土地が中心でした。しかし現在、相続される財産の中身は大きく変わっています。現預金や有価証券など、金融資産の存...
FP

なぜ相続税の課税対象は広がったのか――制度改正と資産価格上昇の現実

相続税の話題に触れると、「うちは関係ない」「資産家の話でしょう」と感じる方は少なくありません。しかし近年、その認識は少しずつ現実とずれ始めています。実際には、特別にぜいたくな暮らしをしてきたわけではなくても、相続税の課税対象になるケースが増...
FP

大相続時代に広がる相続税――「一部の富裕層の税」は過去のものに

相続税というと、かつては「資産家だけが関係する税金」という印象が強くありました。しかし近年、その前提は大きく揺らいでいます。地価や株価の上昇、相続税の基礎控除縮小、そして少子化の進行が重なり、相続税の課税対象は着実に広がっています。相続税収...
FP

ゴルフ会員権に忍び寄る構造変化 年会費引き上げが示す「会員制モデル」の転換点

国内ゴルフ場で、年会費の引き上げが一気に広がっています。2026年に年会費を引き上げるゴルフ場は過去最多となり、会員権相場は下落基調に入りました。一見すると、単なる物価高や人件費上昇への対応のように見えますが、その背景にはゴルフ場経営モデル...
効率化

生成AIを投資に使うなら、どこまで任せてよいのか

生成AIの進化によって、投資の世界でも「AIに判断を任せる」ことが現実味を帯びてきました。決算要約、相場分析、銘柄選定まで、生成AIはもっともらしい答えを瞬時に返してきます。では、生成AIは人間の投資判断に内在する癖や思い込みを正してくれる...
会計

財務監査が映し出す「関税リスク」──KAM急増が示す企業評価の変化

企業の財務諸表は、過去の実績を示すだけでなく、将来の経営環境をどう見積もっているかを映し出す鏡でもあります。近年、その読み解きにおいて重要性を増しているのが、監査報告書に記載される「監査上の主要な検討事項(KAM)」です。2025年3月期の...
人生100年時代

成長率「地方>東京」は実現できるのか――政府の地方創生戦略案を読み解く

政府は2029年に、地方の経済成長率が東京圏を上回ることを目標とする地方創生の総合戦略案を打ち出しました。東京一極集中を是正し、地方の自立的な成長を実現するという方向性自体は、これまでも繰り返し掲げられてきました。しかし今回は、成長率という...
FP

メガソーラー補助は役割を終えたのか― 上乗せ補助廃止が示す再エネ政策の転換点 ―

政府・自民党が、地上設置型の事業用太陽光発電、いわゆるメガソーラーを対象とした売電価格への上乗せ補助を、2027年度にも廃止する方針を打ち出しました。再生可能エネルギーの普及を後押ししてきた支援策が転換点を迎えつつあります。この見直しは、単...
FP

介護保険「2割負担」拡大はなぜ持ち越されたのか――給付と負担の調整が直面する現実

介護保険制度をめぐる見直し議論が、再び難しい局面を迎えています。厚生労働省は2025年12月、介護サービス利用料の「2割負担」対象拡大について、年内結論を見送る方針を示しました。制度の持続可能性を高める必要性が指摘される一方、高齢者の生活へ...