2025-09

FP

投資家視点で見るステーブルコイン:利回りとリスクの現実

ステーブルコインは「ドルや円と常に等しい価値で交換できる」暗号資産です。価格変動が激しいビットコインなどとは違い、安定性を重視した「仮想通貨の安全版」という位置づけです。投資家から見ると、単なる決済手段以上に「資産運用の新しい選択肢」として...
FP

株高に惑わされるな――日本経済の「ジリ貧」を直視する

最近、日経平均株価が最高値を更新し、ニュースでは「日本株復活」という言葉が踊っています。ですが、一歩引いてデータを見れば、日本経済全体は「ジリ貧」の状況が続いているのが現実です。この記事では、2000年以降のデータを振り返りつつ、一般投資家...
FP

新しい個人投資家のまなざし ― 株高と共に広がる「応援」と「学び」 実践編

日経平均株価が4万5000円台に到達し、株式市場は最高値を更新し続けています。華やかな数字が並ぶ一方で、会場に集まる個人投資家たちの声は、必ずしも短期的な値動きに踊らされるものではありませんでした。先日、都内で開催されたIRフェアを歩き、個...
FP

自民党総裁選と「物価高対策」―各党の看板政策と財源の現実

物価高が続く中、自民党総裁選では「暮らしを守る」政策が次々と掲げられています。野党の主張を取り込む候補も目立ち、ガソリン税や所得税控除、消費税減税、給付金、教育費無償化といったメニューが並びます。しかし、こうした政策を全て実行しようとすれば...
税理士

補足編:消費税のリアル 〜避けられない滞納と制度の行方〜

東京商工リサーチの担当者は、「消費税の滞納は仕組み上、避けられない」と指摘しています。これは極めて重い言葉です。消費税は「消費者が支払い、事業者が預かり、後で納付する」構造です。この流れそのものが、滞納リスクを内包しています。赤字でも課税さ...
FP

高市氏「賃金」・小泉氏は「年金」ー自民党総裁選で有権者が求める政策と家計への影響

「スーパーに行くたびに、食材が少しずつ高くなっている」「電気代の請求書を見てため息が出る」「年金だけで本当に暮らしていけるのだろうか」こうした声は、今や多くの家庭で日常的に聞かれるようになりました。物価高や年金不安は、政治の世界の議論だけで...
FP

金価格2万円突破の“続報”ー売却から購入へ、若年層の参入、最低賃金との対比

1. 金価格2万円突破、その後の市場2025年9月29日、国内の金価格が初めて1グラム=2万円を超えました。田中貴金属工業の小売価格は2万18円。東京・銀座の「ギンザタナカ」には朝から数十人が列をつくり、モニターに表示された価格を見て「もっ...
FP

総集編:75歳以上の医療費負担とこれからの改革

2025年10月から、75歳以上の医療費負担に関する制度改正が完全施行されました。これまで経過措置として外来の負担増を月3,000円までに抑えていましたが、それが終了し、対象者は本来の2割負担を支払うことになります。今回の改革は「高齢者医療...
FP

公平な負担と安心の医療を両立するために ― 医療制度改革のゴール像

ここまでのシリーズでは、第1回:2割負担導入とその内容第2回:医療費膨張と現役世代の重荷第3回:さらなる改革シナリオ第4回:生活者への影響と備えを取り上げてきました。最終回となる第5回では、「改革のゴール像」を考えていきます。少子高齢化が進...
FP

年間9,000円の負担増は大きい? ― 生活者の視点で考える高齢者医療費改革

75歳以上の医療費「2割負担」が2025年10月から完全施行されました。これにより、全国で約310万人が対象となり、平均して年間9,000円程度の負担増が見込まれています。制度改正と聞くと「数字」や「制度の仕組み」が注目されがちですが、実際...