第6回:家族でお得になるスマホ契約の組み方 家族割・データシェア・最適プランの活用術

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スマホ代は、1人あたりでは月数千円でも、家族全体で見ると年間数万円以上の差になる大きな固定費です。特に夫婦や子どもを含めた家族で契約している場合、料金プランを適切に組むだけで、年間で数万円単位の節約につながります。

通信会社の家族割やデータシェア、オンライン専用プランとの組み合わせなど、家族で契約するからこそ使えるメリットは多くあります。今回は、家族のスマホ代を最適化するための具体的な方法をわかりやすく整理します。

1. 家族割は「人数が増えるほど」効果が大きい

大手キャリアでは、家族が複数回線を同じキャリアにまとめると割引が適用されます。

■ 家族割の特徴

  • ドコモ:みんなドコモ割
  • au:家族割プラス
  • ソフトバンク:新みんな家族割

人数が増えるほど割引額が増えるため、3人以上で加入している家庭は大手キャリアの家族割が強いと言えます。

■ 例:家族3人で加入した場合

  • 1回線あたり月1,100〜1,650円引き
  • 年間合計 3〜5万円の節約も可能

ただし、家族全員が大容量プランを使う必要はなく、組み合わせ次第でさらに最適化できます。


2. データシェアを使うと「1つの大容量プラン」を分け合える

ドコモやauには、大容量データを家族で分け合う「データシェア」機能があります。

■ データシェアのメリット

  • 家族で1つの大容量プランを共有
  • 子どもやシニアなど、個別に小容量プランを契約するより安くなる
  • データ残量の管理が楽になる

■ 活用例

  • 親:100GBプラン
  • 子ども:シェアグループで利用(個別の契約不要)

家族全体で「月50GB以内」などの使用パターンが固まっている家庭は、シェアプランのほうが割安になる傾向があります。


3. オンライン専用プランを組み合わせるとさらに安くなる

povo・LINEMO・ahamoなどのオンライン専用プランは、家族割の対象外ですが1人だけ分離させるケースで強力です。

■ こんなときに有効

  • 家族のうち1人だけデータ容量が多い
  • 親(大容量)+子ども(小容量)の組み合わせ
  • 1人だけ在宅勤務が多くWi-Fi中心
  • 祖父母だけ操作がシンプルなプランにしたい

■ 組み合わせ例

  • 親:ドコモ大容量を継続(家族割維持)
  • 子ども:ahamo(20GB・低価格)で分離
  • 祖父母:LINEMOまたは日本通信SIMの3GBプラン

家族割の恩恵を残しつつ、必要な人だけオンラインプランを組み合わせると全体の負担が減ります。


4. 「全員格安SIM」という選択もコスパ最強

通信品質は必要最低限でいいという家庭なら、全員で格安SIMを使う方法も非常に有効です。

■ メリット

  • 月額1,000円前後のプランが豊富
  • 家族全員で年間数万円以上の削減
  • 契約縛りがほぼない
  • 家族それぞれが自由にプラン選択可能

■ 注意点

  • 昼など混雑時間帯の通信速度が落ちる
  • 店舗サポートは薄い
  • キャリアメールが使えない場合がある

通信量が少ない家庭(1人あたり月3GB以内)は、格安SIMで十分に快適に使えます。


5. 未成年・シニア向けプランを「組み込む」と総額が下がる

家族に未成年やシニアがいる場合、専用プランを利用すると全体のスマホ代が下がります。

■ 未成年向けプラン

  • フィルタリング付きの低価格プラン
  • 見守り機能や利用制限がセット
  • データ容量は小さくても十分

■ シニア向けプラン

  • 通話中心の低料金プラン
  • 端末サポートが手厚い

「全員同じプラン」にすると割高になるため、年齢ごとに適切なプランへ振り分けるのが最適です。


6. 家族全体で最適化するための“5つのステップ”

家族のスマホ代を最適化するには、次のステップで整理すると効率的です。

  1. 家族全員のデータ使用量を把握する
  2. Wi-Fi利用の有無を確認する
  3. 大手キャリアの家族割がメリットになる人数か判断
  4. オンライン専用プランを組み合わせて最適化
  5. 未成年/シニア向けプランを併用し、個別に最安化

これを行うだけで、年間3万〜8万円の節約も十分に可能になります。


結論

家族でスマホ代を最適化するポイントは、
「同じプラン」にそろえるのではなく「最適な組み合わせ」にすることです。

  • 家族割:大手キャリアを使う家庭に有効
  • データシェア:使用量が偏る家庭に強い
  • オンライン専用プラン:必要な人だけ分離するのに最適
  • 格安SIM:全員がライトユーザーなら最強の選択肢

この4つを組み合わせることで、無理なく家計負担を減らせるようになります。端末代が高騰する時代だからこそ、通信費の賢い使い方が家計全体の節約に直結します。

出典

・通信会社各社(ドコモ・KDDI・ソフトバンク・楽天モバイル)公開資料
・格安SIM事業者の利用ガイド
・総務省関連資料


という事で、今回は以上とさせていただきます。

次回以降も、よろしくお願いします。

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