近年は「墓じまい」や「永代供養」「散骨」など、多様な供養の形が広がっています。その背景には「子どもに迷惑をかけたくない」という思いや、承継者がいない現実があります。確かに合理的で前向きな選択ですが、忘れてはいけないのは 供養の本質 です。
供養は「故人のため」だけでなく「残された人のため」
「お墓や供養は、亡くなった人のために行うもの」と思われがちですが、それだけではありません。
- 遺族が故人を偲び、心を整える場
- 生きている人が「つながり」を感じるための象徴
なのです。
実際に、散骨をすべて行ったご家族が「手を合わせる場所がなくて寂しい」と後悔されるケースもあります。供養は、残された人の心の拠り所として大切な役割を果たしています。
後悔しないために
「もっときちんと供養しておけばよかった」と後悔する人は少なくありません。ですが逆に「手厚く供養して後悔した」という人には、ほとんど出会わないといいます。
供養の形は人それぞれで正解はありません。ただ、「迷惑をかけないこと」だけを優先するのではなく、残された人の心に寄り添うことも考えておく。これが後悔しないための大切な視点です。
終活の中で考えておきたいこと
終活では、財産や介護だけでなく「お墓・供養」も重要なテーマです。
- 誰に承継をお願いするか
- どの形の供養を選ぶか
- 墓じまいをするならタイミングはいつか
を家族と話し合っておくことが、最終的には残された人を助けます。
まとめ
- 供養は故人のためであると同時に、残された人の心の支えになる
- 「手厚く供養して後悔する人はいない」
- 終活の一環として、お墓や供養の形を家族と共有しておくことが大切
「お墓選び」は単なる場所の問題ではなく、心をどうつないでいくか の問題です。合理性だけでなく「供養する心」を忘れないことが、後悔のない終活につながります。
📌 参考:日本FP協会「専門家コラム」
じっくり考えたい「お墓選び」
という事で、今回は以上とさせていただきます。
次回以降も、よろしくお願いします。
