前回の記事「持ち家vs 賃貸…老後にどちらが安心?」で、やっぱり持ち家がいいかな…
と思ったとしても…
今更、家を買うなんてできないよな…
と思われるかもしれません。
でも…
以前の記事で今、「空き家」が問題になっていることを書かせていただきましたが…
https://note.com/holy_rail8331/n/n235c79e36f56?sub_rt=share_sb
「空き家問題」は、見方を変えれば「老後の住まい」を考えるうえで、大きなチャンスになるかもしれません。
今回は、空き家を終の住処として活用する可能性について考えたいと思います。
1. 空き家が終の住処になり得る理由
①価格が下がっている
地方や郊外では需要が少なく、土地付きでも数百万円から購入できる例もあります。
②売り手が早期処分を望んでいる
相続後に管理できず「早く手放したい」というケースが多く、交渉がしやすい状況です。
③自治体の支援制度が充実
「空き家バンク」や改修補助金、移住者向けの優遇制度を利用すれば、負担を軽くできます。
④税制や金融支援も利用可能
住宅ローン控除や固定資産税の軽減、地域によっては移住者向けの低利融資も整っています。
2.注意すべきポイント
一方で、安さだけに飛びつくのは危険です。
次の点は必ず確認を。
・耐震性・老朽化
昭和56年以前(旧耐震基準)の建物は補強が必要な場合が多く、修繕費がかさむことも。
•維持管理費
固定資産税・保険・修繕費は立地や気候で変動します。
特に雪国や湿気の多い地域は要注意。
・生活環境
老後は「車がなくても暮らせるか」「病院やスーパーへのアクセス」が大事です。
・権利関係
相続登記が済んでいない物件や共有名義の土地は、購入に手間がかかります。
3. 終の住処としての取得ステップ
①希望条件を整理する
地元か移住か、間取り、予算を明確に。
②空き家バンクや不動産サイトで探す
自治体の移住支援ページも確認。
③現地視察とインスペクション
専門家による建物診断で修繕費を見積もる。
④購入+改修計画を立てる
「購入費+改修費」で総予算を組むのが鉄則。
⑤補助金や税制優遇を活用
契約前に申請が必要な制度もあるので、事前チェックを忘れずに。
4. まとめ
・「空き家バンク+補助金」で探すのが効率的
・短期移住(試住)で生活感を確認
・固定費(税金・光熱費・修繕費)を老後収入に合わせてシミュレーション
空き家は「負の資産」として報じられがちですが、使い方次第で老後の安心を支える終の住処になり得ます。
空き家を終の住処に選ぶことは、時代がもたらした新しいライフプランの形です。
放置される家を「再生」し、自分の人生の最後の拠点にする…
それは地域にも、自分の暮らしにもプラスをもたらします。
これから住まいを考える方は、ぜひ「空き家活用」という選択肢を加えてみてください。
ということで、今回は以上とさせていただきます。
次回以降も、引き続きよろしくお願いいたします。
空き家問題をチャンスに…終の住処を手に入れるという選択肢
FP