年金改正…公的年金は「リスクに備える保険」?

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<記載日:2025年6月22日>

今回も前回、前々回に引き続き、年金制度関連法案について書かせていただきます!

https://note.com/embed/notes/n9cb141045ec9
https://note.com/embed/notes/ndbca8c49e593

今回の年金制度関連法案の主な改正内容は…
① 被用者保険の適用拡大等
② 在職老齢年金制度の見直し
③遺族年金の見直し
④ 厚生年金保険等の標準報酬月額の上限の段階的引上げ
そして、「あんこが入っていないあんパン」に「あんこ」を入れた(らしい?)…
⑤ 将来の基礎年金の給付水準の底上げ
さらに、税制改正大綱にあった「iDeCoの加入可能年齢の引上げ」を含む
⑥私的年金制度の見直し等、盛沢山です。

具体的な内容は、こちら↓の厚生労働省のHPをご覧ください。

年金制度改正法が成立しましたwww.mhlw.go.jp

前々回①、前回②④について書かせていただきましたので、今回は③遺族年金の見直しについて書かせていただきます。

そうですね…。
公的年金って「リスクに備える保険」という側面もあるんですね…。
それが遺族年金です。

まず、今回の③遺族年金の見直しについては、遺族厚生年金の見直しと遺族基礎年金の見直しがあります!

遺族厚生年金の見直しですが…
遺族年金制度の理念は「夫が亡くなり、専業主婦や子育て中の妻が受け取る」というものです…。
古い…。
古すぎる…。

ということで、今回の改正は「遺族厚生年金の男女差の解消」です!

遺族厚生年金の見直しについてwww.mhlw.go.jp

これまでは、60歳未満の夫は、配偶者が亡くなっても遺族厚生年金を受給できなかったのですが…
今回の改正で、60歳未満の夫も受給することができるようになります!
でも、逆に…
妻にとっては、ずっと遺族厚生年金を受け取ることができたのに、5年間しか受け取れなくなる…
みたいなケースも生まれますね…。
これが、今回の「遺族年金の見直しは改悪だ!」と言われている部分ですね…。

そうですね…。
さらに中高齢寡婦加算も段階的に廃止されるみたいですし…。
5年間しか受け取れなくなるのは、5年間で生活を立て直せ、っていう意味でしょうから…
女性も働くことを前提に、今回の改正はあるんでしょうね…。
もちろん、それが出来る社会であったり、制度の整備があることが前提なんでしょうけどね…。

続きまして、遺族基礎年金の見直しは…
「子どもの立場を重視した保障への見直し」です!

例えば…
厚生労働省のホームページを見ると…
・元夫の死亡後、妻が遺族基礎年金を受給していたが、妻が再婚したため、妻は遺族基礎年金を受け取れなくなった。
・夫の死亡後、妻は収入要件(年収850万円以上)を超えているため、遺族基礎年金を受け取れない。
みたいな…
親が遺族基礎年金を受け取れない場合でも、子どもが遺族基礎年金を受け取れるようにするという改正です!

これは、親は生計維持できると思われるから、遺族基礎年金を受け取れない…
でも、実態はどうなんでしょうか…
子どもの生活支援は受けられているんでしょうか…?
う~ん…
だったら、子どもが受け取れるようにしましょう!
という改正です!

だいぶザックリし過ぎですかね…。
まあ、でも、親の再婚、離婚後の再同居、養子縁組などの場合、遺族基礎年金は「支給対象外」とされていた…
でも、子どもが遺族基礎年金を受け取れるようになった!
ということは、良いことだと思います。

今回も長くなってきましたので、これくらいにさせていただきます。

次回は、「あんこが入っていないあんパン」に「あんこ」を入れた(らしい?)…
⑤将来の基礎年金の給付水準の底上げ
さらに、税制改正大綱にあった「iDeCoの加入可能年齢の引上げ」を含む
⑥私的年金制度の見直し
について、書かせていただきます。

次回以降も、引き続きよろしくお願いいたします!

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