NISAもiDeCoも「長期・積立・分散」に強い制度ですが、ライフステージによって最適な使い方は違います。ここでは20代、30〜40代、50代の3つの年代別に、資金の使い道と配分例を紹介します。
20代:時間を味方にする「攻めの配分」
特徴
- 老後までの時間がたっぷりある
- 投資経験が少なくても「長期分散」で成長の果実を享受できる
- 住宅資金や留学資金など、中期的なニーズもあり
配分例(毎月3万円)
- NISA:2万円
→ 全世界株式インデックスや先進国株式ファンドを中心に、自由度を確保 - iDeCo:1万円
→ 外国株式インデックスファンドで老後資金を長期育成
👉 基本は「株式多め」。多少のリスクを取っても長期でカバーできます。
30〜40代:家計バランスを意識した「調整型」
特徴
- 教育資金や住宅ローンなど支出イベントが増える
- 老後資金も気になり始める
- リスクを取る余力はあるが、守りも必要
配分例(毎月5万円)
- NISA:3万円
→ 全世界株式ファンドをベースに、先進国株式+国内株式を一部追加 - iDeCo:2万円
→ 外国株式7割+国内債券3割などでバランスを取り、節税効果も享受
👉 教育費など「使うお金」はNISA、老後専用はiDeCoで堅実に。
50代:老後を見据える「守りの配分」
特徴
- 老後資金を現実的に準備する時期
- 大きなリスクは避けたい
- iDeCoは60歳以降まで引き出せないため、NISAとの住み分けが大切
配分例(毎月5万円)
- NISA:2万円
→ 全世界株式ファンドに加え、国内債券やバランス型ファンドを活用 - iDeCo:3万円
→ 国内債券・バランス型を増やし、株式比率は控えめ(5割程度)
👉 退職までの残り年数を考え、「守り」を厚く。リスクを抑えつつ資産を積み上げます。
まとめ:年代ごとに考えるキーワード
- 20代:「攻め」― 株式比率を高めて時間を味方に
- 30〜40代:「調整」― 教育資金・住宅資金と両立しつつ分散
- 50代:「守り」― 老後直前はリスクを抑えて安定運用
👉 年代ごとに資産配分を変えるだけで、無理なく投資を続けられます。大切なのは「ドル一極集中ではなく、分散を意識する」こと。
📌 参考 日本経済新聞朝刊(2025年9月27日)
という事で、今回は以上とさせていただきます。
次回以降も、よろしくお願いします。
