山本太郎さん、インボイス、補足させていただきます!

税理士

<記載日:2025年3月13日>

前回、インボイス制度について、本当にザックリ書かせていただきました。
(しつこいようですが、内容を正確に、より詳しくお知りになりたい方は、こちらの国税庁のホームページをご覧ください。)

##www.nta.go.jp

前回記事の最後の方で、
・山本太郎さんはなぜ、「インボイス制度は、零細事業者の死活問題だ!」と言っているのか?
→上記の流れから、今まで消費税を払わなくて良かった事業者が、登録番号を取らざるを得なくなり、結果、消費税を払わないといけなくなるから。
と書きましたが、もう少し補足させてください。
(この補足も超ザックリなので、「それは違うだろ!」と言われる方もあるかもしれません…。引き続き、大きな心でお許しください。)

https://note.com/embed/notes/nd3a1c3b76b6d

まず、我が国日本に消費税を導入するのは、あまりに反対が多くて、かなり苦労しました。
なので、結構、条件付きで同意を得て、ようやく導入できたという経緯があります。
この時の「条件」の1つが、あまり売上が大きくない事業者(最初は3,000万円以下でしたっけ?)の消費税の納税免除でした。
で、そのうち、消費税は徐々に上がっていき、売上高のハードルも3,000万円から1,000万円に下げられ、そしてインボイス制度の導入!
「おい!話が違うじゃないか!」となってします気持ちも分かります。

まあ、この問題については、色々な考え方があります。
消費税は、計算の仕方から見ると預かっているもののように見えますが、本来の考え方からすれば、利益に対してかかるものと思われます。
だとすると、今回の問題の見方は大きく変わります。
利益にかかるものを免除していた、そして、その免除を実質、無くします…
って言われたら、それこそ話が違います。
山本太郎さんは、こういった事に怒っているんでしょうか…。

さらに、輸出については、消費税はかかりません(厳密にいうと「0%の課税」です)。
なので、輸出をメインとする大企業は、毎年何兆円という消費税の還付金をもらっています。
今回の問題に対して、何か違和感を感じませんか?

まあ、今回の問題については、みなさんが色々なご意見をお持ちだと思いますので、ここまでにさせていただきます。
(色々な反論がある方、ごもっともです!ご容赦ください!)

余談ですが、トランプ大統領がXで「消費税は関税なので、消費税をかけている国には報復関税をかける!」と言ったとか、言わないとか…。
これを見た人は「トランプ大統領のおかげで消費税が下がるかも…」と言ったとか、言わないとか…。
本当に、消費税が下がるんだったら良いですね…。

話を元に戻します。
このままだとインボイス制度の要件に当てはまらない請求書、領収書を受け取った会社は、その消費税を負担しなければならない…。
下請法とかで規制しているものの、このままだと下請け会社は、元受け会社からどう思われるか…。
登録番号を取って、消費税を納めるしかないか…。

ということで、開始後の3年間は、インボイス制度の要件に当てはまらない請求書、領収書を受け取った会社は、消費税を全額負担するのではなく20%(80%免除)だけ負担すれば良いですよ…
そして、その後の3年間は50%の負担、その後(開始後6年経過後)は全額負担してもらいますよ…
という経過措置が取られています。

https://www.nichizeiren.or.jp/wp-content/uploads/invoice/invoice15b.pdf

もうすぐ開始後1年半経ちますので、あと1年半で50%負担に変わりますね…。

といいつつ、インボイス導入後、不平・不満の声が多いので、色々変えて来たりしているので、どうなるのでしょうか…?
開始後、何気にQ&Aとかでこっそり実務内容が変わってきたりしてますからね…。
まあ、こっそり変わってきた内容は、細かい話になりますので、機会があれば書かせていただきます。
もし、インボイス制度の大きな改正があれば、その時は必ず書かせていただきたいと思います。

今回も長々と、すみません…。
引き続き、よろしくお願いいたします。

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