〜積立額の配分シミュレーション〜
NISAもiDeCoも「長期・積立・分散」に強い制度です。でも「どちらを優先すべき?」「どんな配分にすればいい?」と迷う人は多いのではないでしょうか。
ここでは、初心者でも取り組みやすい基本戦略と、シミュレーション例をご紹介します。
1. NISAとiDeCoの特徴を整理
NISA(少額投資非課税制度)
- 利益や配当が非課税
- 途中で売却・引き出し自由
- 米国株や全世界株など幅広く投資可能
👉 資産形成の自由度が高い
iDeCo(個人型確定拠出年金)
- 掛金が全額所得控除(節税効果大)
- 運用益も非課税
- 原則60歳まで引き出せない
👉 老後資金専用の長期口座
両方に共通するのは「税制優遇があること」。ただし使い勝手(自由度)は違います。
2. 初心者がまず意識したい順序
- 老後資金を優先したい → iDeCo
所得控除で当面の節税効果があり、長期運用に向いている。 - ライフイベント資金も準備したい → NISA
住宅購入や教育費など、途中で取り崩す可能性がある資金はこちら。
👉 両方やれるのが理想ですが、家計に余裕がなければ「まずiDeCoで節税を得る」か「NISAで使いやすい資金を作る」かを選ぶのがポイントです。
3. 積立額シミュレーション例
(毎月3万円を投資に回せるケース)
パターンA:節税優先型(iDeCo多め)
- iDeCo:2万円(国内外の株式中心に長期運用)
- NISA:1万円(全世界株式ファンドなど流動性ある商品)
👉 当面の所得税・住民税を抑えつつ、少額でも自由に使える資金をNISAで確保。
パターンB:柔軟性重視型(NISA多め)
- NISA:2万円(全世界株式+先進国株式ファンド)
- iDeCo:1万円(米国株やバランスファンド)
👉 将来のライフイベントに備え、自由度を重視。節税効果はやや控えめ。
パターンC:バランス型(半々)
- NISA:1万5,000円
- iDeCo:1万5,000円
👉 両方のメリットを分け合いながら、長期の安定感を重視。
4. ファンド配分のイメージ
- NISA(自由度重視)
全世界株式ファンドや先進国株式ファンドを中心に分散投資。 - iDeCo(長期安定重視)
外国株式ファンドをメインに、国内債券を少し加えてブレを抑える。
まとめ
- iDeCoは「老後資金+節税」専用口座
- NISAは「自由度が高い資産形成」口座
- 家計の余裕に応じて、両方をバランスよく使うのが理想
- 為替リスクもあるので「ドル一極集中」ではなく分散を意識
👉 初心者は「まずは小額からNISAとiDeCoを両方やってみる」ことから始めるのが安心です。
📌 参考 日本経済新聞朝刊(2025年9月27日)
という事で、今回は以上とさせていただきます。
次回以降も、よろしくお願いします。
