税理士

AI時代の法人税調査に強くなる 第2回 賃上げ税制と試験研究費で“計算ミスが起きる理由”

法人税申告において、賃上げ税制と試験研究費税額控除は、制度を理解しているつもりでも、計算過程で誤りが生じやすい分野です。特に税務調査では、制度趣旨よりも、計算ロジックが条文どおりか、除外すべき金額が適切に除かれているかが厳密に確認されます。...
税理士

AI時代の法人税調査に強くなる 第1回 中小企業向け投資税制で“最も多い誤り”とは何か

法人税申告において、中小企業向けの投資促進税制や経営強化税制は、節税効果が大きい一方で、税務調査で否認されやすい制度の代表格でもあります。制度自体はよく知られていても、「適用できる法人の範囲」や「供用時期」、「対象資産の判定」を誤っているケ...
政策

東京一極集中と税財政のゆがみ――偏在是正・副首都構想が突きつける現実

東京一極集中は、長年にわたり日本の構造問題として議論されてきました。人口、企業、本社機能、金融、情報、文化――あらゆるものが東京に集積することで、日本経済全体を牽引してきた一方、地方との格差や財政のゆがみも拡大してきました。2025年から2...
FP

静かなる資産逃避に危機意識を持てるか

円安が長期化しています。日本銀行は政策金利を0.75%まで引き上げましたが、為替相場は円高に転じる気配を見せていません。円安の理由としては、日米金利差や金融政策の方向性がよく語られます。しかし、それだけで説明しきれない構造的な変化が、日本経...
FP

国債は本当に「最も安全」なのか 企業債が国家を上回るとき、金融市場で起きている変化

2025年の金融市場では、これまで当たり前とされてきた「国債は最も安全な資産である」という前提が静かに揺らぎ始めています。米国や欧州を中心に、財政赤字の拡大や政治の不安定化が続くなか、国債よりも高格付け企業が発行する社債の方が「安全」と評価...
FP

貴金属が示した「分散投資」の現在地――2025年の運用成績から考える資産配分の再点検

2025年のマーケットを振り返ると、資産別の運用成績において際立った存在となったのが貴金属です。金に加え、銀やプラチナが大幅に上昇し、円建てベースでは株式や暗号資産を上回る成績を残しました。一方で、これまで高いリターンを誇ってきた米国株は相...
効率化

AI検索と報道の持続可能性──「ゼロクリック」時代に問われる競争ルール

生成AIを活用した検索サービスが急速に普及しています。質問を投げかけると、AIが複数の情報源を横断して要点をまとめ、会話形式で回答してくれる仕組みは利便性が高く、日常的に利用する人も増えています。一方で、この仕組みが報道機関の経営基盤を揺る...
FP

医療・介護保険改革はなぜ失速したのか――給付抑制と保険料負担の現実

医療や介護の保険制度を巡り、給付と負担の見直しが繰り返し議論されてきました。高齢化の進行と医療技術の高度化により、社会保障費は年々膨張しています。一方で、現役世代の保険料負担は重く、賃上げが進んでも手取りが増えにくい状況が続いています。20...
会計

有価証券報告書への一本化で何が変わるのか― 事業報告廃止が企業実務と株主総会にもたらす影響 ―

上場企業の決算開示を巡り、大きな制度変更が検討されています。法務省と金融庁は、会社法に基づく「事業報告」と金融商品取引法に基づく「有価証券報告書」を、有価証券報告書へ一本化することを企業が選択できるようにする方針を示しました。決算期後の短期...
FP

<相続税調査シリーズ(預金以外)」保存版・総まとめ編(第6回)>相続税調査で問われる「財産の実態」──保険・貸付金・未収金を横断して考える【保存版】

相続税調査というと、まず預金の確認が思い浮かびます。実際、名義預金は相続税調査で最も頻繁に問題となる論点の一つです。しかし、調査は預金だけで終わりません。生命保険、親族間の貸付金、未収金や立替金など、預金以外の財産についても、同じ発想で確認...