〜高収入世帯だからこそ必要なマネープラン〜
パワーカップルは世帯年収1500万〜2000万円クラスに達することもあります。
しかし、高収入=経済的に安泰とは限りません。
- 教育費や住宅ローンで出費が膨らむ
- 高収入ゆえに税負担も重い
- 老後は30〜40年と長く、資産寿命を考える必要がある
だからこそ「働いて得たお金をどう増やし、どう守るか」が重要なテーマになります。
資産運用の基本三原則
投資戦略を考えるときに大切なのは、シンプルですが次の三原則です。
- 長期:時間を味方につける(複利効果)
- 分散:資産・地域・商品を分ける(リスク低減)
- 積立:定期的に積み立てる(タイミングを分散)
これは年収に関係なく有効ですが、パワーカップルは余力がある分、より幅広い投資選択が可能です。
パワーカップルならではの投資戦略
- NISAのフル活用
- 2024年から恒久化・拡充された新NISA
- 夫婦それぞれが満額利用すれば年間720万円投資可能
- iDeCo+企業型DC
- 老後資金づくりを税制優遇で効率的に
- 共働きなら夫婦で「ダブルの年金づくり」が可能
- リスク資産への挑戦
- 米国株や全世界株式インデックス
- REIT(不動産投資信託)
- 外貨建て資産でインフレ・円安リスクをヘッジ
- 不動産投資の検討
- 住まいと切り離した投資用不動産
- 高所得層はローン審査でも有利
税金対策も忘れずに
パワーカップルの弱点は「累進課税による高い税率」です。
- 夫婦それぞれに収入があることで配偶者控除が使えない
- 所得税・住民税だけでなく社会保険料の負担も大きい
その分、NISAやiDeCoといった非課税・控除制度をフル活用することが、税負担を和らげるポイントになります。
働き続けることが最大の資産運用
忘れてはいけないのは、投資よりも確実な資産形成は「働き続けること」です。
- キャリアを止めない
- 転職や副業も視野に収入の柱を増やす
- ライフイベントを夫婦で支え合いながら就労継続
これこそが、パワーカップルの最大の強みであり、資産運用の「土台」になります。
まとめ
パワーカップルは「稼ぐ力」だけでなく、「増やす力」と「守る力」が問われます。
- 新NISA・iDeCoなどの制度をフル活用
- 長期・分散・積立の基本を押さえつつ、リスク資産にも挑戦
- 税制や社会保険制度を踏まえた効率的な運用
人生100年時代、投資戦略は単なる資産形成にとどまらず、夫婦のキャリア・ライフプラン全体を支える柱となるのです。
📌参考:2025年9月7日付 日本経済新聞朝刊
という事で、今回は以上とさせていただきます。
次回以降も、よろしくお願いします。
