〜人生100年時代の「持ち家」か「賃貸」か〜
住まいにかかるお金は、教育費や老後資金と並んで家計の三大支出のひとつです。
パワーカップルは高い世帯収入を背景に、早い段階で住宅購入に踏み切る層も多いのが特徴です。
しかし人生100年時代においては、単に「マイホームを買う」だけではなく、長期的なライフプランにどう組み込むかが重要になります。
持ち家か、賃貸か
よく議論されるテーマですが、それぞれにメリット・デメリットがあります。
- 持ち家のメリット
- 住宅ローン完済後は住居費が抑えられる
- 資産として残せる
- リフォームや売却で自由度がある
- 賃貸のメリット
- 転勤・転職・ライフステージに合わせて柔軟に住み替え可能
- 固定資産税・修繕費などの負担がない
- 都心や好立地に住みやすい
パワーカップルにとっては「資産形成」と「柔軟性」のどちらを重視するかが大きな判断ポイントになります。
不動産市場の現実
近年は金利上昇や建築費高騰により、都市部の住宅価格は高止まりしています。
都心の新築マンションは1億円を超える物件も珍しくなく、郊外への移住や中古住宅のリノベーションを選ぶ家庭も増えています。
また、共働き前提の立地選びも重要です。
- 夫婦それぞれの職場へのアクセス
- 保育園・学校の環境
- 実家からの距離(育児や介護との関係)
こうした条件を加味したうえで、資金計画を立てる必要があります。
不動産は資産か、リスクか
持ち家は「資産」でもあり「リスク」でもあります。
- 少子高齢化で地方の空き家は増加
- 都心部でも将来の価格維持は不透明
- 固定資産税や修繕費は一生つきまとう
人生100年時代を見据えるなら、住宅は「一生に一度の買い物」ではなく「資産ポートフォリオの一部」として考える視点が欠かせません。
パワーカップルの強み
共働き世帯の強みは、
- 2人分の収入でローン返済を計画できる
- 団信(団体信用生命保険)が夫婦双方に適用され、万一の備えになる
- 投資用不動産を活用した資産形成も視野に入れやすい
といった点です。住宅を「住むため」だけでなく「資産運用」の観点から考えることができるのは、大きなアドバンテージです。
まとめ
住まいの選択は、人生100年時代における生活基盤の要です。
- 「持ち家」か「賃貸」かをライフイベントに合わせて柔軟に考える
- 不動産を資産ポートフォリオとして位置づける
- 共働きの強みを活かした住宅ローン戦略をとる
これらを意識することで、住まいは単なる「生活の場」を超え、人生を支える大切な資産戦略となります。
📌参考:2025年9月7日付 日本経済新聞朝刊
という事で、今回は以上とさせていただきます。
次回以降も、よろしくお願いします。
