<記載日:2025年3月8日>
前回は「インボイス制度」について書かせていただくつもりだったのですが、「103万円の壁」問題が決着したということで、急遽、そちらにテーマを変更させていただきました。
急に、すみませんでした…。
今回、いよいよ「インボイス制度」について書かせていただきます。
と言っても、事業をされている方、経理の仕事をされている方以外は、あまり馴染みがないですよね…。
あるいは、経費を落とす時に、経理から色々言われて大変って感じでしょうか…?
なんか、山本太郎さんが該当演説で「インボイス制度は、零細事業者の死活問題だ!」って言ってたのは見たことあるけど…という感じなのでしょうか?
れいわ新選組の「STOP!インボイス」街宣 500万零細事業者の死活問題 不景気加速させる愚策 ”10月導入の中止を” | 長周新聞税理士や当事者が問題点を指摘 今年10月にインボイス制度の導入が迫っている。個人事業主やフリーランスなど多くの免税事業者、www.chosyu-journal.jp
今回、あまり細かいことを書いても仕方がないので、思いっきりザックリと書かせていただこうかと思います。
(詳しい人から見たら「そうじゃないだろ!」とお叱りを受けるかもしれませんが、そこは大きな心でご容赦願います。)
なお、内容を正確に、より詳しくお知りになりたい方は、こちらの国税庁のホームページをご覧ください。
(結構、分かりやすく丁寧に作られています。)
・まず、インボイスって何か?
→領収書とか請求書のことです。
・じゃあ、インボイス制度って何か?
→領収書とか請求書とかは、決まった様式に沿ったものを発行し、そして保管するようにルールが変わった(そのルール)。
・そのルールって?
→請求書、領収書には、発行した人の登録番号(税務署に届け出して付与された番号)、8%の消費税がいくら、10%の消費税がいくらと記載されていなければならない。
・そのルールにそった請求書・領収書(インボイス)がもらえないと、どうなるの?
→その請求書・領収書に記載されるべき消費税を負担しなければならなくなる。
(なぜそうなるのかを知りたい方は、上記の国税庁HPを確認してください。)
・全ての事業者は、登録番号をもっているのか?
→税務署に言えば番号をもらえるが、もらわない人(免税事業者)もいる。
・免税事業者って?
→通常、物を売ったりいたら、それに掛かる消費税は一旦預かってから、税務署に納めるが、売上が多くない事業者は預かった消費税を納めなくても良い。
この納めなくて良い人を免税事業者という。
・免税事業者は、なぜ登録番号をもらわないのか?
→登録番号をもらったら、預かった消費税を納めなくてはならなくなる。
あと、事務負担が大変。
・登録番号をもらわないとどうなるのか?
→例えば、下請け会社とかで登録番号が入っていない請求書とかしか出せないと元受け会社がその分の消費税を払わないといけなくなる。
そうすると、元受け会社とかは、「登録番号、取ってよ~」となる。
そう言われたら、取らないといけない気持ちになる。
・山本太郎さんはなぜ、「インボイス制度は、零細事業者の死活問題だ!」と言っているのか?
→上記の流れから、今まで消費税を払わなくて良かった事業者が、登録番号を取らざるを得なくなり、結果、消費税を払わないといけなくなるから。
・これは、いつから変わったのか?
→一昨年の2023年10月1日から。
う~ん、これだけだと色々誤解を招きそうですね…。
そもそも、分かりやすくするために「預かった消費税」って書き方をしましたが、預かったものではない(利益にかかるもの)という考え方もありますし…。
今回は長くなっているので、これくらいにして、次回、もう少し、丁寧に説明させていただきます。
引き続き、よろしくお願いいたします。