インボイス登録の流れと必要書類

税理士
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<記載日:2025年8月28日>

前回の記事では「インボイスに登録すべきかどうか」を書かせていただきました。
今回は、実際に「登録する」ことを決めた方のために…
登録までの流れと必要な書類について、書かせていただきます。

1. 登録の全体像
インボイス制度の正式名称は「適格請求書等保存方式」。
その発行者として登録するには、税務署に「適格請求書発行事業者」の申請が必要です。

申請方法は大きく分けて2つ…
・電子申請(e-Tax)
・書面申請(郵送 or 税務署へ持参)

2.登録申請の締切は?
インボイス発行を「翌月」から開始したい場合、原則としてその前月の月末までに申請が必要です。

例:
2025年8月からインボイス発行したい場合→ 2025年7月末までに申請
ただし、2023年 10月~2029年9月までは「登録の特例期間」があり、事後的な申請も柔軟に認められる場合があります。

3.登録の流れ(電子申請:e-Tax)

ステップ①:e-Taxの準備
・マイナンバーカード(または ICカード)
・ICカードリーダー(またはマイナポータルアプリ対応スマホ)
※ 個人事業主なら「個人用e-Tax」、法人なら「法人用e-Tax」が必要です。

ステップ②:「適格請求書発行事業者の登録申請書」を選択
e-Taxにログインし、以下を入力:
・氏名・住所・生年月日など基本情報
・消費税課税事業者かどうかの確認
・希望する登録年月日(基本的に「提出日の翌月」から)

ステップ③:電子署名→提出!
受付通知が届けば、申請完了です。

4.書面申請の方法

ステップ①:「適格請求書発行事業者の登録申請書」を入手
国税庁のWebサイトや税務署で入手可能です。

ステップ②:記入・押印(法人の場合)
・氏名や屋号、所在地、開業届の提出日などを記載
・法人の場合は代表者印が必要

ステップ③:提出
最寄りの税務署へ郵送または窓口持参で提出できます。

5.登録が完了するとどうなる?
登録が完了すると、「登録番号(Tから始まる 13桁)」が付与されます。
登録番号の通知は…
・電子申請 → e-Tax のメッセージボックスに届く
・書面申請→郵送で通知が届く

6.登録番号はどこで使う?
インボイスとして使う請求書には、以下の項目が必要です。
・適格請求書発行事業者の氏名・名称
・登録番号(T+13桁)
・取引年月日
・取引内容(軽減税率対象は明記)
・税率ごとの金額と消費税額
・発行者の氏名・屋号
→これらを記載することで「インボイス」として有効になります。

7. 登録後の注意点
・年1回、消費税の申告と納付が必要になります
・取引先に「登録番号」を必ず伝えましょう(請求書・サイト・契約書などに記載)

【まとめ】

画像
電子申請?書面申請?

どちらも選べるので、ご自身のスタイルに合った方法を選んでくださいね。

ということで、今回は以上とさせていただきます。
次回はインボイスの書き方・記載ルールについて書かせていただきます。

次回以降も、よろしくお願いいたします!

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