【第5回】税務調査に備えるためのチェックリスト

副業
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―副業者が今すぐ確認すべきポイント―

副業を始めた方の多くが「税務調査なんて大企業にしか来ない」と考えがちです。ですが、実際には副業やフリーランスといった“小規模事業者”こそ、申告の不備や経費処理の甘さが狙われやすいのです。

「調査に入られる=悪いことをした」ではありません。日頃から準備を整えておけば、堂々と対応できます。本記事では、副業者がすぐに使えるセルフチェックリストを紹介します。


チェックリスト① 収入の把握

  • 副業収入をすべて記録しているか
  • 20万円を超える収入について、確定申告をしているか
  • フリマアプリやクラウドソーシングの履歴を保存しているか

チェックリスト② 経費の整理

  • レシート・領収書をすべて保管しているか
  • 家事関連費(家賃・通信費など)の按分を合理的に説明できるか
  • 経費計上に「副業との関連性」を明確にできるか

チェックリスト③ 帳簿・証拠の準備

  • 副業用の口座やクレジットカードを分けているか
  • 会計ソフトやエクセルで帳簿をつけているか
  • デジタル取引(ネット銀行、決済サービス)の履歴を保存しているか

チェックリスト④ 所得区分の確認

  • 自分の副業が「事業所得」か「雑所得」かを理解しているか
  • 継続性・営利性の観点からどちらに該当するか説明できるか
  • 青色申告の対象になるかどうかを判断しているか

チェックリスト⑤ 調査対応力

  • 税務署から問い合わせが来たら、資料をすぐに提出できるか
  • 経費や収入について、第三者に説明できるか
  • 専門家(税理士・FP)に相談できる体制を整えているか

まとめ

副業は「自由で楽しい収入源」であると同時に、「税務リスクを伴う責任」でもあります。税務調査は決して特別なものではなく、日頃からの準備で冷静に対応できるものです。

今回紹介したチェックリストを活用し、自分の副業を客観的に振り返ってみましょう。きちんと整理されていれば、安心して副業を続けることができます。


シリーズを終えて

全5回にわたって、副業と税務調査について解説してきました。

  • 第1回:副業と税務調査の基本
  • 第2回:事業所得と雑所得の境界線
  • 第3回:副業で認められる経費とグレーゾーン
  • 第4回:デジタル時代の副業と申告リスク
  • 第5回:税務調査に備えるためのチェックリスト

副業は「自由な働き方」の象徴ですが、正しい税務知識を身につけることで、より安心して取り組むことができます。


👉 本シリーズは、月刊『所長のミカタ』(2025年9月号)の記事を参考にしています。


という事で、今回は以上とさせていただきます。

次回以降も、よろしくお願いします。

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