ポイント活用は難しいテクニックが必要だと思われがちですが、初心者でも“今日からすぐに実践できる節約法”が数多くあります。大切なのは、複雑な仕組みを追いかけることではなく、毎日の生活の中で自然にポイントが貯まる仕組みをつくることです。
本稿では、ポイント活用の初心者でも無理なく続けられる節約術を、実践ステップとともに紹介します。家計改善の基礎づくりとして、まずは簡単なところから始めてみましょう。
1 節約は「我慢」ではなく「仕組み化」で考える
節約というと「買わないように頑張る」「料金を削る」といった我慢をイメージしがちです。しかし、ポイント活用は“我慢”ではなく“仕組みの変更”で成果が出やすい方法です。
たとえば、
- 支払い方法を一本化する
- ポイントカードを1種類に絞る
- 二重取りできる決済に変える
といったシンプルな工夫だけで、日々の負担が増えることなく節約につながります。
初心者がつまずきやすいのは「難しいテクニックに手を出すこと」なので、まずは仕組み化を優先しましょう。
2 初心者が今日からできる3つのステップ
ポイント活用の初心者におすすめの最初の行動は、次の3つです。
(1)メインの決済手段を1つに決める
ポイント分散の最大の原因が「支払い方法のバラつき」です。
クレジットカードやQRコード決済が複数あると管理が難しく、ポイント失効につながります。
まず1つ、使う軸を決めることが節約の第一歩です。
(2)よく行く店を“固定する”
スーパーやドラッグストアは店舗ごとに独自ポイントが異なります。
行く店を毎回変えると、ポイントは貯まりません。
自宅や職場近くの店で、
- ポイントが貯まりやすい
- アプリが使いやすい
- ポイントアップデーがある
など、相性の良いお店を選ぶのがコツです。
(3)支払い方法をキャッシュレス中心にする
現金よりもキャッシュレスの方が還元率が高い仕組みが定着しています。
現在では、ほとんどの店舗でキャッシュレス決済が利用できるため、使い忘れも少なくなりました。
初心者ほど“現金→キャッシュレス”に切り替えるだけで効果が目に見えやすいのが特徴です。
3 初心者が陥りやすい失敗パターン
ポイント活用の初心者は、次のような「典型的な失敗」に注意が必要です。
(1)ポイントのために買いすぎる
「ポイント○倍デーだから買う」という行動は節約になりません。
買う理由は“必要だから”、ポイントは“ついでに貯まるもの”と捉えることが大切です。
(2)複雑なキャンペーンを追いすぎる
大手のポイントサービスは複雑な条件が多く、初心者には向きません。
まずは「自分が自然に使える」範囲でのポイント活用に専念しましょう。
(3)ポイントが分散して管理できなくなる
複数の決済アプリやカードを使うと、ポイントがどこにあるのか分からなくなり、結果的に有効期限切れの原因になります。
初心者のポイント戦略は“選択と集中”が基本です。
4 初心者向け・最初にやるべき行動リスト
以下は、今日から誰でも実践できる「ポイント節約術のチェックリスト」です。
- クレジットカードは1枚に決める
- QRコード決済は1つに絞る
- よく行くスーパーを2店舗以内にする
- ポイントアプリはホーム画面に置く
- ポイントの使い道を“日用品”に固定する
- ポイント○倍デーは「必要な買い物」のときだけ活用
- 現金払いを減らしてキャッシュレスに統一
これらはどれも負担が少なく、継続しやすい工夫ばかりです。
結論
ポイント活用は、決して難しい節約術ではありません。むしろ、初心者ほど「支払い方法を整える」「よく使うお店を決める」といった、シンプルな工夫だけで効果が現れます。
無理なく続けられるポイント生活を習慣化することで、家計は自然と引き締まり、日々の支出を減らすことができます。
次回の第5回では、ポイント失効ゼロを実現する「管理方法」と便利なアプリ活用術を解説します。
出典
・日本FP協会「トレンドウォッチ」
という事で、今回は以上とさせていただきます。
次回以降も、よろしくお願いします。
