アクティブETFはテーマや銘柄の偏りが大きくなりやすいため、
「リバランス(比率調整)」が非常に重要 です。
しかし、リバランスを
- いつ
- どの基準で
- どのように
行うかは、多くの人が悩むポイントです。
この記事では、初心者でも迷わない“再現性のあるリバランスのルール”を解説します。
1. リバランスが必要な理由
アクティブETFはテーマによって急騰・急落しやすいため、次の問題が起きやすくなります。
- 一時的に比率が偏りすぎる
- リスクが適切でなくなる
- テーマが重複してしまう
リバランスは“崩れたバランスを元に戻す作業”であり、長期投資で最も重要なメンテナンスです。
2. 誰でも使える「2つのリバランス基準」
● 基準①:半年に一度(定期リバランス)
半年に一度、機械的に比率を元に戻します。
- インデックス70%
- アクティブ30%
だった場合、半年後に
- 80% / 20%
になっていれば調整します。
感情に左右されないため、初心者に最適です。
● 基準②:目標比率から±10%ズレたら調整(変動リバランス)
テーマによる変動が大きい時はこちらが有効です。
例:
- アクティブ30% → 20%まで減ったら買い増し
- 30% → 40%まで増えたら一部売却
売り時・買い時に迷わない のが最大のメリットです。
3. リバランスの実例(ケース別)
ケース①:半導体テーマが急騰
→ アクティブ比率が膨らんだら売却してインデックスへ戻す
ケース②:ヘルスケアETFが下落
→ 比率低下なら「買い戻し」で将来のリターン強化
ケース③:新興国が急落
→ 長期テーマの場合、買い増しが合理的
4. リバランスでやってはいけないこと
- 下落したETFを“怖くて売る”
- 人気テーマに乗り換える
- 比率が崩れても放置する
- 短期の値動きで頻繁に売買する
リバランスは“長期の規律”なので、感情との戦いでもあります。
5. リバランスで得られる効果
- リスク管理が自動化される
- 買い時・売り時の迷いが消える
- テーマの“暴走”を抑える
- ポートフォリオの長期安定性が高まる
- 結果としてリターンが向上
アクティブETFを使うなら、リバランスはほぼ必須のスキルです。
終わりに(結論)
アクティブETFのリバランスは
「規律」×「機械的」×「長期」
が成功のポイントです。
- 半年に一度の定期リバランス
- 比率のズレで判断する変動リバランス
この2つを軸にすると、迷いなく長期投資を続けることができます。
出典
・ETF運用報告書
・投資行動研究(リバランスの有効性)
・国内外テーマETFデータ
という事で、今回は以上とさせていただきます。
次回以降も、よろしくお願いします。
