「人生100年時代」あなたは大丈夫?③

FP

<記載日:2025年2月9日>

今回の見出し画像は、以前、家の近所に住んでいた「弱猫さん」です。
何故、「弱猫さん」なのかというと、この子は最初3兄弟(姉妹)でして、その中で一番弱そうだったので、私たち夫婦は「弱猫さん」と呼んでいました。
(ちなみに兄弟(姉妹)の中には「強猫さん」もいました。)

ある日、犬に襲われているのを奥さんが見つけて、慌てて救出したのですが、それ以降、近所から姿を消しました…。
この事件は、私の人生の中でも最大級のトラウマとなっております…。

さて、本題ですが、前回に引き続き、CFP®️のスタディグループで講師をさせていただく「ファイナンシャル・プランの見直し~人生100年時代を迎えて~」についてお話をさせていただきます。

前回と同様、日本FP協会のHPの「人生100年時代のライフプランニングの考え方」という資料を少し見てみます。

https://www.jafp.or.jp/personal_finance/senior/retire/files/rm_thinklifeplan.pdf

この資料の2ページを引用すると、「人生80年の時代には、60歳までに蓄えた預貯金と退職金を老後資金に充て、それをもとに老後の生活設計を立てるのが一般的でした。
しかし、人生100年時代に近づき、経済環境も厳しくなる今後は、老後資金の貯め方や活かし方も、これまでとは少しづつ違っていきます。
老後に向かって資産形成をするとき、それを維持するとき、高齢期に取り崩していくときにも「運用」の有無が大きな差を生み出すことを知っておきましょう」とあります。
加えて、「リタイアするまでの資産形成の段階では、税優遇のある制度を利用した、投資信託の積立などで資産を増やすことを考えましょう。
具体的には、確定拠出年金の企業型や個人型(iDeCo)のほか、小額投資非課税制度のNISAといった制度を活用することがポイントです」ともあります。

2024年度より新NISAが始まり、米国株の好調も相まって、新NISAを活用する方が増えました。
新NISAに続けとばかりにiDeCoも2024年12月に拠出限度額の引き上げや手続きの簡素化等を実施、2025年度税制改正大綱には、さらなる拠出限度額を引き上げましたが、受取時の5年ルールの変更等、勢いが止まるような改正も検討されています(新NISAやiDeCoについては、次回以降、投稿させていただきます)。
いずれにせよ、日本では、2021年の後半から物価が上がり始め、その状態(インフレ)は継続するものと予想されている中、預貯金で保有し続けることは損失につながってしまうため、これらの制度等も使って、運用していかなければいけないようですね…。
(私も去年から新NISAもiDeCoも始めました。
私は現在57歳なので、人生100年時代ということは、まだ40年以上あります…。
結構、長期間の運用ができますね…。)

一方で、これまで60歳以降も働く、運用して資産を増やす等、「収入」を見直す(増やす)ことを見てきましたが、場合によっては生活費等の「費用」も見直さなければならないかもしれません…。
2019年6月に金融庁の金融審議会市場ワーキング・グループの報告書「高齢社会における資産形成・管理」が公表されたことにより「老後は2,000万円必要」問題(高齢夫婦無職世帯の平均的な姿で見ると、毎月の赤字額は約5万円と想定され、20年で約1,300万円、30年で約2,000万円の取崩しが必要)が議論を醸し出しました。
こちら↓が、その資料になります。

https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/tosin/20190603/01.pdf

人それぞれ状況が違いますので、一概に「老後に2,000万円が必要」がどうかは分かりませんが、「費用」の見直しも必要かもしれませんね…。

また、「費用」を考える時、生活費等の見直しも大事ですが、老後の住まいの選択肢(リフォーム、建て替え、住み替え等)によって、費用額は大きく変わります。
早いうちから家族でよく話し合って、どこでどのような暮らしをしたいか、可能な限り意見をすり合わせておいた方が良いかもしれませんね。

最後に、「ファイナンシャル・プランの見直し」と直接関係ないのかもしれませんが、「人生100年時代」においては、認知症のリスクについても考えておかなければならないと思います。
さきほどの「高齢社会における資産形成・管理」によりますと、近年、認知症の人の増加が顕著となっており、2025年には認知症の人は約 700 万人前後まで増加すると推計され、これは 65 歳以上の約5人に1人が該当することになります。
特に、未婚または配偶者との別離により一人で生活している人、いわゆる「おひとりさま」は、成年後見制度の活用等を検討する必要があるかと思います…。
(成年後見制度については、改めて投稿させていただくつもりです。)

取り急ぎ、現時点でスタディグループで話そうと考えている内容は以上ですが、開催されるのは3月ですので、内容は追加・修正されていくかと思います。

最低でも開催後は、内容を投稿させていただきますので、今回はこれくらいにさせてください。
3回に渡り、「人生100年時代」あなたは大丈夫?にお付き合いいただき、ありがとうございました!

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