税金

税理士

第2回 「家なき子特例」と二世帯住宅・老人ホーム入所の扱い

■ 1.“家なき子特例”とは?── 非同居でも使える、もうひとつの救済措置小規模宅地等の特例の中で、最も誤解が多いのが「家なき子特例」です。これは、被相続人と同居していなかった親族でも、一定の条件を満たせば「特定居住用宅地等」として評価減(...
税理士

第1回 「特定居住用宅地等」とは?相続税の“第2の基礎控除”

■ 相続税を軽くする「もう一つの控除」相続税の計算では、まず「基礎控除(3000万円+600万円×法定相続人)」が思い浮かびますが、実はそれ以外にも“第2の基礎控除”と呼ばれる強力な制度があります。それが「小規模宅地等の課税特例」です(租税...
税理士

2割特例の適用可否と簡易課税制度の適用手続き

インボイス制度が始まり、消費税の申告や納税のルールが大きく変わりました。特に、これまで免税事業者だった方が「課税事業者」となった場合、どのように納付税額を計算すればよいのか――混乱している方も多いのではないでしょうか。今回は、インボイス制度...
会計

「定率法から定額法へ」——減価償却方法を変えるときの正しい手続きと注意点

近年、企業の間で減価償却の方法を「定率法」から「定額法」に変更する動きが広がっています。背景には、設備の長期安定稼働やグループ間の会計方針統一など、経営環境の変化があります。この記事では、減価償却資産の基本から、償却方法変更の手続き・留意点...
会計

「貸倒引当金」ってなに?――中小企業が知っておきたい“もしもの備え”と計算の基本

🏢 貸倒引当金とは?取引先の倒産や経営悪化で、売掛金などの債権が回収不能になる――。そんなリスクに備えて、あらかじめ見積もっておく損失額を計上するのが「貸倒引当金」です。会計上は「貸倒見積高」を費用として計上し、将来の貸倒損失を平準化します...
税理士

生命保険料控除の仕組みと2026年改正 ― 子育て世帯に広がるメリット

「生命保険料控除って、いまいち仕組みがわからない」という声をよく聞きます。今回は、所得税における生命保険料控除の基本を復習しつつ、2026年からスタートする子育て世帯向けの控除拡充についてわかりやすく整理していきましょう。1. 「新制度」と...
税理士

実務手続き編⑤:「不動産相続後の活用戦略」——売る?貸す?残す? “家をどう活かすか”をFP・税理士が徹底比較

■“登記が終わった後”にやってくる現実相続登記を済ませ、「名義変更完了」の書類が届くと、多くの方がこう感じます。「これで手続きは終わった」……でも、実はここからがスタートです。固定資産税、維持費、老朽化――相続不動産は、“持つ”だけで毎年お...
税理士

実務手続き編④:「相続登記の義務化と不動産の手続き完全ガイド」——“名義をそのままにしない”が家族を守るルール

■2024年、ついに「義務」になりましたこれまで不動産を相続しても、登記(名義変更)をしなくても罰則はありませんでした。しかし、所有者不明土地の増加が社会問題となり、2024年4月から「相続登記の義務化」がスタート。これにより、相続で不動産...
税理士

実務手続き編③:「税務調査に備える相続書類整理術」——“お尋ね”が届いても慌てないために

■「お尋ね」が来たとき、どうする?相続税の申告を終えて数カ月後。税務署から1通の封筒が届く——「相続税の申告内容についてお尋ねします」初めての方はドキッとします。でも、落ち着いてください。それは“即・税務調査”ではなく、軽い確認の通知である...
税理士

実務手続き編②:「相続税の申告書、こうやって読む」——“あの書類”の中身を、税理士が一枚ずつやさしく解説

■「相続税の申告書」って何が書いてあるの?相続が発生して10カ月以内に提出する「相続税申告書」。税務署に出す公式書類ですが、ページ数は10枚以上。初めて見ると、ほとんどの方がこう言います。「これ……どこを見ればいいんですか?」この記事では、...