お金

FP

年収の壁178万円へ引き上げへ――中間層減税と防衛増税をどう読むか

「年収の壁」を178万円に引き上げる方針が、政府・与党と国民民主党の合意により固まりました。あわせて、防衛力強化の財源として検討されてきた所得税の増税についても、2027年1月から実施する方針が示されています。一見すると、減税と増税が同時に...
FP

現預金50%割れが示す日本家計の転換点――インフレ時代の資産配分をどう考えるか

日本の家計金融資産に占める現預金の比率が、18年ぶりに50%を下回りました。日銀が公表した資金循環統計によると、2025年9月末時点で現預金比率は49.1%となり、2007年以来の水準です。家計金融資産全体は過去最高の2286兆円に達する一...
FP

EV補助金40万円増は前進か後退か――補助と課税が同時に動く政策の違和感

政府は2026年1月から、電気自動車(EV)などエコカー向け補助金を見直します。EVの補助上限は40万円増え、最大130万円となる一方、燃料電池車(FCV)は大幅に減額されます。一見するとEV普及を後押しする政策に見えますが、同時に「EVへ...
FP

中古住宅を選ぶときに見落としてはいけないポイント―価格高騰時代の「安全性」と「納得感」のチェックリスト―

住宅価格の高騰が続くなか、新築ではなく中古住宅を検討する人が増えています。特に都市部では、新築マンションの価格が大きく上昇し、中古物件であっても高値圏での取引が常態化しています。中古住宅は価格面での選択肢が広がる一方で、建物の状態や管理状況...
FP

家計の金融資産2286兆円が示す日本経済の現在地

日本銀行が公表した資金循環統計によると、2025年9月末時点の家計の金融資産残高は2286兆円と、過去最高を更新しました。株高や新NISAによる投資資金の流入が背景にあり、日本の家計行動に構造的な変化が起きつつあることを示しています。一方で...
FP

税制と社会保障はなぜ切り離せないのか

税制と社会保障は、しばしば別々の制度として語られます。税制は「取る仕組み」、社会保障は「配る仕組み」という整理は分かりやすい一方で、現実の政策運営ではこの二つを切り離して考えることはできません。本稿では、税制と社会保障がなぜ常に一体で議論さ...
FP

税制の「簡素化」はなぜ実現しないのか

税制改革が語られるたびに、「簡素・中立・公平」という言葉が掲げられます。なかでも「簡素化」は、多くの人が直感的に賛成しやすい目標です。しかし現実には、税制は年々複雑さを増し、例外や特例が積み重なっています。なぜ税制の簡素化は、繰り返し唱えら...
FP

税制改正における少数与党・連立政党の影響力

税制改正は、政府・与党が主導して決めるものというイメージが強い分野です。しかし、与党が単独で国会を安定的に運営できない「少数与党」や、複数政党による「連立政権」のもとでは、税制改正の意思決定構造は大きく変わります。本稿では、税制改正という制...
FP

維新の税制改正要望は「成果づくり」か「存在証明」か

日本維新の会が、連立政権入り後に税制改正をめぐる要望を前面に打ち出しています。高校生扶養控除の維持やひとり親控除の拡充など、一見すると家計支援色の強い項目が並びましたが、その背景には連立参加の成果が見えにくいという事情があります。本稿では、...
FP

補正予算18.3兆円は何を相殺したのか 財政拡張と利上げがぶつかる日本経済

2025年度補正予算が成立し、一般会計の規模は18兆円を超えました。コロナ禍後では最大規模となる財政出動です。一方で、日本銀行は金融緩和の正常化を進め、追加利上げが確実視されています。本来、財政と金融は景気や物価に対して補完的に機能すること...