税理士

家族信託ってなに?──認知症・高齢期の財産管理入門

■ 1.「もしものとき」に備えて、財産を守るしくみ高齢化が進む今、「親が認知症になったらお金の管理はどうなるの?」という相談が急増しています。実は、認知症になると銀行口座や不動産が凍結される可能性があることをご存じですか?成年後見制度を使う...
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遺言書の基本と“もめない書き方”──財産よりも、想いをどう残すか

■ 1.なぜ今、遺言書が大切なのか「うちは大した財産がないから、遺言書なんていらない」と思っていませんか?実は、遺言書があるかどうかで相続のトラブル発生率は大きく変わるといわれています。法務省の統計では、遺産分割で揉めた家庭のうち、3分の2...
税理士

「二次相続ってなに?」──夫婦で考える“次の相続”対策

■ 1.相続は「一度きり」じゃない相続というと、「誰かが亡くなったときに一度だけ起きるもの」と思いがちです。でも、実際の家庭では、“二度目の相続(=二次相続)”がやってきます。例えばこんなケースです。👨 父が亡くなり、母と子ども2人が相続。...
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「生命保険と相続税の関係」──“お金をのこす”だけでなく、“想いをのこす”しくみ

■ 1.生命保険は「相続の味方」?生命保険は「もしもの時に備える」だけでなく、相続のときにも大きな役割を果たします。なぜなら、保険金は「亡くなったときに確実に現金で受け取れる財産」だからです。現金で受け取れるということは、相続税の支払い(納...
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はじめての「相続と贈与」入門〈全8回まとめ〉──税金の仕組みがわかると、「家族のこれから」も見えてくる

🏁 はじめに相続や贈与というと「お金持ちの話」「税金の難しい話」と思われがちですが、実は、誰にでも関係する“家族の引き継ぎ”の話です。このシリーズでは、税理士・FPとして学んだ最新の制度改正や注意点をもとに、専門用語をなるべく使わずに「一般...
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第8回 相続時精算課税ってなに?──“まとめて贈る”か“毎年贈る”か、贈与の選び方

■ 1.贈与には2つの方法があるこれまで学んできたように、親や祖父母からお金をもらうと、基本的には贈与税がかかります。ただし、国は「生前のうちに財産を子や孫へ移していく」ことを応援しており、そのために2つの贈与方法を用意しています。贈与のし...
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第7回 知ってトクする!教育・住宅・子育ての3つの非課税贈与

■ 1.“贈与”にも税金がかかる?子どもや孫にお金を渡すとき、たとえ「援助のつもり」でも、法律上は「贈与」とみなされる場合があります。この贈与には、原則として年間110万円を超える部分に贈与税がかかります。ただし、教育や住宅、結婚・子育てと...
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第6回 「3年ルール」はもう古い?──相続前“7年ルール”で変わる、生前贈与の新常識

■ 1.「相続前3年ルール」とは?これまで相続税の計算では、亡くなる前に贈与した財産のうち、相続開始前3年以内の贈与は「相続財産に持ち戻す(加算する)」というルールがありました。たとえば、亡くなる2年前に子どもへ1,000万円を贈与していた...
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第5回 うっかりで損しない!「小規模宅地特例」の落とし穴

■ 1.制度を知っていても、使えないことがある?「小規模宅地等の特例」を知っていれば安心…と思っていませんか?実はこの特例、条件をひとつでも満たさないと適用できないため、ちょっとした手続きミスやタイミングのずれで“宝の持ち腐れ”になることも...
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第4回 「相続空き家」を売ったら税金はどうなる?──知らないと損する“相続空き家特例”の使い方

■ 1.「相続空き家特例」ってなに?親が亡くなったあと、長年住んでいた実家が空き家になってしまった――。こうしたケースは全国で急増しています。でも、「空き家のままでは固定資産税がもったいないから売りたい」と思っても、売却時に譲渡所得税(いわ...