税理士

税制改正2026を読み解くシリーズ 第1回 税制改正2026の全体像:財政需要と負担の再設計

2026年度の税制改正は、これまでの延長線で語れる内容に収まりません。防衛力強化のための財源確保、児童手当拡大に伴う扶養控除の見直し、自動車関連税制の再構築という、長年議論されながらも結論が出なかった三つの重要テーマが同時に動き始めています...
税理士

消費税の簡易課税に広がる「抜け道」問題 制度の趣旨と租税回避の境界線を考える

中小企業の事務負担を軽くする目的で導入された消費税の簡易課税制度が、近年予想外の使われ方をしています。会計検査院の調査によると、本来の対象ではない大企業規模の法人が、合併や分割を繰り返すことで制度を利用し、国庫に納めるはずの消費税が手元に残...
副業

フリーランス法から1年、広がる働き方をどう守り育てるか

フリーランスとして働く人が増えるなか、2024年に施行された「フリーランス法(特定受託事業者保護法)」は、日本の働き方にとって大きな転換点になりました。発注側との取引で弱い立場になりやすいフリーランスを守り、安心して働ける環境を整えることが...
FP

欧州が抱く通貨主権への危機感 デジタル時代の通貨覇権争いとユーロが直面する現実

欧州中央銀行(ECB)がデジタルユーロ発行に向けて加速している背景には、表面的な技術革新だけでは語りきれない深刻な問題があります。それが通貨主権への危機感です。国境を越えた資金移動が高速化・デジタル化する中、米国はドル建てステーブルコインの...
FP

デジタルユーロの衝撃と日本への示唆 発行準備が進む欧州中央銀行の戦略と、世界の通貨システムが迎える転換点

欧州中央銀行(ECB)が進める「デジタルユーロ」構想が、国際通貨システムに新たな変化をもたらそうとしています。2029年の発行を目指す官製デジタル通貨(CBDC)は、ユーロ圏全域で誰もが無料で使える決済インフラとなることを想定しており、世界...
FP

個人輸入品の税優遇が廃止へ EC時代の価格競争と税制見直しのゆくえ

近年、日本国内で「個人輸入」という形をとった格安商品が増えています。とくに中国系EC事業者による低価格販売が脚光を浴び、家電から日用品、ファッションまで幅広いジャンルで国内価格を大きく下回る事例が目立つようになりました。こうした状況を踏まえ...
FP

出国税3000円時代へ 2026年度税制改正の焦点と、海外旅行・観光政策のこれから

政府・与党が国際観光旅客税、いわゆる出国税の引き上げに向けて動き始めています。現在の1人1000円から3000円へ、さらにビジネスクラス以上は将来5000円とする方向が検討されています。訪日客急増に伴う観光地の混雑対策や地方誘客の財源確保が...
FP

教育資金の生前贈与特例が2025年度で終了へ 1500万円非課税の仕組みが見直される背景と今後の選択肢

子どもや孫への教育資金をまとめて渡す際に、最大1500万円まで贈与税が非課税となる「教育資金の一括贈与非課税(教育資金の生前贈与特例)」が、2025年度末で終了する方向になりました。制度開始から10年以上が経過し、利用状況や政策目的の変化を...
FP

飲まないことを選ぶ時代へ 「飲みノミクス」から見る新しい健康観と社会の変化

日本では長い間、「飲み会」が職場文化や人間関係づくりの中心にありました。お酒は場を和ませ、距離を縮め、同僚や取引先との信頼関係を築くための重要なツールとされてきました。しかし、価値観の変化、健康意識の高まり、ハラスメントへの問題意識などを背...
FP

出産無償化に向けた新制度案と地域医療のゆくえ(分娩費用の全国一律化がもたらす変化)

出産にかかる費用は、これまで医療機関ごとに大きな差があり、地域間でも10万円以上の違いが生じてきました。全国平均は約52万円、東京都では約65万円、熊本県では約40万円とばらつきが大きく、出産育児一時金(50万円)で賄いきれないケースも多く...